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IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

« 2006年11月28日

2006年11月29日の投稿

2006年11月30日 »

「問題が多いから助けて!と言われて支援に来たのに多すぎるから辞めるなんて『敵前逃亡』じゃん!」

或るプロジェクトで有能な部下の愚痴を今聞いています・・・

とっても気持ち、わかります。

     タスク定義もマスタースケジュールもいいかげん。進捗が定量的にわからない

     役割定義もいいかげん。今誰が何やってるか全然把握できない

     要件定義書が足りない。要件管理が属人的

     だからテストシナリオが書けない。網羅的テストができない

     リーダーは実務に忙殺され管理業務に一切従事できない。先を見越した活動計画者が不在

生々しいので多少デフォルメの上で整理してみると、こんな感じです。

私の会社は、基本的に

「何かしら大きな問題、多数の問題を抱えたプロジェクトを運営するお客様から救援依頼」

を請けて仕事をすることが多いので、部下の皆さんには当然苦労や時には苦痛を強いることになります。

で、

例えは悪いのかも知れませんが、我々は国際救助隊なんだ、と皆に言い聞かせています。

このテレビドラマもしくはムービーでは、救助隊は一度に1つのクライアントからしか、救援依頼を請け取ることができません(笑)。

「世界をまたにかけて、一度に1件だけかよ!」と子供心に長年の疑問を感じていました・・・

・・・それはさておき、「助けて!」と頼まれた以上、全力で救援に当たるのが私達の使命。

なんでこんなプロジェクトステータスになってしまったのか。

当局管理者等の責任等はこの際おいといて、

救援部隊として編成・着任したスタッフ達の耐性の最近低いこと。。

ここで冒頭のコメントに戻るのですが、

部下の不満は「一緒に頑張りましょう!」と決起して建て直しを始めた仲間達が、次第に目の前の「火事」の大きさにビビってしまって、「もう私は耐えられません。誰がなんと言おうと抜けます」と突然キレて去っていくこと。

空いた穴は当然自分や残ったメンバーが埋めていくしかない。

だから当然当初予定より作業量が多くなる。

期限も厳しいものが山積となる。

役割は当初想定より広い範囲となり、当初以上に現場におりた実務に次第に忙殺されていく。

自分だってキレたいよ!

でも、お客様に助けて!って頼まれたから今ここにいる。

「戦争に来て『弾が怖いからやっぱり退役します』っていう軍人なんかいないですよね。」

死傷覚悟なんてぜーんぜん思ってないけど、

逃げてしまったら自分の仕事人としての存在価値はそこで終わりですね。救助隊を名乗る資格がないです。

自分なりに現場の現在をみつめ分析し、

最善策を考え、

自分を納得させ、

新しい形にシフトしたプロジェクトの修羅場へ、

また戻っていく。

立派というか感謝というか、

ホント、尊敬しております。

本当に「命を賭けても」なんて不謹慎なことは決して考えていないし、させたくありません。

が、全力で救援作業を尽くしていくためにも、

あらためて最近の案件、どう整理するかというと、

大抵の場合、

やるべきこと、やり残していること、が洗い出しきれていません。

だから、

これからゴールへリスタートするためのスケジュールが引けない。

だから、

これから誰がいつからいつまでに何をやればいいのか、

今誰が何をやっていなければいけないのか、

今、誰が何をやっている(はずな)のか

わからなくなって、パニックになっていくんです。

「救助隊」も全力で頑張りますが、

戦略も戦術もなしに、「吹雪の中を遭難覚悟で雪山に突入」するわけにもいかないんです。

だからまずはこれらを状況把握。

別に現場の皆さんがちゃんと把握していなくても大丈夫。我々がちゃんと自分の目や耳で把握・分析します。

ただ1点、嘘をつかれなければ。

ある程度までは鼻が利くけど、さすがに徹底されると全部は見破れないのでリスクが高まる。

正直に事実を公にしてくれれば、精一杯「救助」にあたります。

不得意なことからは極力解放できるよう、各自の役割も見直すし、

予算の問題もあるでしょうが、「手足不足」はできるだけ補充を交渉します。

そして、あとはみんなでやる気を持って欲しいんです。

ある意味「救助隊」を支持していただきたい。

辛いけど、ここはみんなで乗り切りましょうね!

「こんなプロジェクトになっちゃったのはそもそも○○が悪いんだよ」

・・・わかります。よーくわかります。

「戦犯」を咎めるのは大いに結構。ガス抜きにもなります。

でも、その次に、

救助を求めた人は、救助に来た人の主張と依頼をちゃんと聞き入れて欲しい。

そして、一緒に救助を受諾してここにいる人も、自分の持てる力を精一杯尽くして欲しいです。

次はきっと。いいことあります。

悩めるプロジェクトの方々、

救助隊のメンバー諸兄、

一緒に、頑張りましょう。

(ちなみにメンタル含め病んでしまった人はこのストーリーに組み込むつもりはございませんので念のため)

TORAPAPA

呪文じゃありません。ダーツで最高点(180)とったときにコーラーがこう叫ぶんです。

(ダーツしない人には呪文かも:注)

コーラーとは、プロの試合で刺さったダーツの位置を確認して何点とったかをマイクでプレイヤーと観客に叫び伝える役目の、いわゆる審判的な人のことです。

コーラーが叫ぶとすごい場が盛り上がります。

大体にして観客はお酒飲みながら、特に本場イギリスでは賭けの対象にもなっていて、

もうそれは大騒ぎです。

プロの試合は501

得点を501点から引いていき、ぴったり0点にしたらアガリ。

1点でもオーバーしたらだめです(Bustといいます)。

180点とると残り321

するとコーラーが「わーんはんどれっどーえーいてぃー!」

次も180とると残り141

コーラーが「わーんはんどれっどーえーいてぃー!」

もう会場は大変な興奮に。

その次、まず1投目(ダーツは3本投げて1 Throw)が60点、

会場が「オーッ!」

次に(必ずこの狙い方でなくてもいいんですが)57点、

会場がシーン・・・と静まり返る。

残り24点。

・・・最後の1投。

12のダブル(24点)。ぴったりゼロ=アガリ!

コーラーが「Game!・・・・・」。。。

・・・もう声が聞こえない。

会場が大爆発したから。

これを「Darts」といいます。

プロでもめったに出せません。

最小本数でのアガリ。

素晴らしい。

私も(自分がじゃなくて)生涯で一度しか観たことがありません。

プロの世界ってすごい厳しいんだろうけど、この興奮と感動はいいなあ。

間違いないのはこの独特の臨場感・心地よい緊張した雰囲気を作っているのは上手いダーツァー(ダーツプレイヤーのこと)というよりも、むしろ「コーラー」のおかげ

間違いないっ!

ダーツと仕事をむりやり紐付けるつもりはないですが、この「仕事人」に求められるもの。

1)正確に、速く、数える。

2)はっきりと、周囲にスコアを伝える

3)独特の言い回しで場を盛り上げる

4)ファールはファールと、毅然と示す。

活字で整理してみると、やっぱ、ちゃんとした「仕事」なんですよね。

私の仕事はスポーツじゃあないですが、人に感動を与える仕事では絶対ありたい。

1)正確に、できるだけ速く

2)伝えたいメッセージをはっきりと。

3)心地よい個性で印象付け。

4)善悪の区別は毅然と行う。

こじつけと言われるかもしれませんが、基本は一緒。

しかも、

主役達も、周囲の聴衆も、盛り上げてくれる、縁の下の力持ち。

お客様やプロジェクトにとって有能な「コーラー」みたいな存在になりたい。

シンプル且つスマートに、

今日も全力で仕事を頑張ろうと思います。

(注)ダーツを楽しむ仕事仲間内で先日このようなテーマを話し合う機会があり、それを整理してみました。

TORAPAPA

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北添 裕己

北添 裕己

アクセンチュア、ヘッドストロングを経て現在、キタゾエアンドカンパニーで金融機関主体の経営・ITコンサルに従事、特にプロマネ領域にカリスマ的手腕を発揮

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