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前から深夜番組では、プロ歌手一人に芸人数人が、カラオケの採点機相手に歌って競う番組を観ていて、けっこう好きだった。音程などの採点基準をグラフと記号で、歌にあわせて表示してくれるのが、何だか非常に面白いのだ。一種、歌を解析してる感じで、ビブラートやしゃくり、こぶしなどが加点されるのも、面白い。「あ、なるほど、こういう箇所は、音程が前後にひっぱられて外れやすいんだな」「だから、カラオケでは、声をかすれさせてごまかしたりしてるんだ」とか、色んなことを考えられる。でも、大体において高得点になってくると、聞いていてまるきり面白くない歌い方が勝って、プロが負けたりする。つまり、ビートをはずしたり、アレンジや音色を変えるなどのプロっぽい操作が、じつは採点機には「間違い」にされてしまうからなのだ。でも、実際にはそういう表現力こそが歌うことのよさ、面白さだったりする。僕のカラオケなどは、崩して面白くしているので(考えてみたら書もそうだな)、多分全然低い得点になるだろう。そんなことを考えながら観てるのだが、やっぱり僕は歌を聴くのも歌うのも好きだなあ、と思う。最近のR&B系歌手はほんとに歌がうまい。ま、結果カラオケに行きたくなるんだけどね。行こうかなー。
あ、ちなみに「太鼓の達人」の競技も、画面にポイントが出てくるので、面白いです。以前、孫と一回だけやったことがあるが、なかなか面白かった。全然ダメだったけどね。
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京都に行ったとき、よく交流会でお会いする京都大学大学院人間・環境学研究科の日高利泰さんから修士論文「1960年代の少女誌における恋愛の主題化と「少女」の性的身体」を送っていただいた。とても寡黙な人で、ほとんど話していないのだが、論文は大変優秀で、今後の研究がとても楽しみである。
主題は、タイトル通りだが、とても丁寧に、着実に検証を重ね、これまで曖昧なままに「何となくこうだろう」と思われてきたこの主題の前提を考究している。こういう地道な研究検証が、今後のマンガ言説の進展を支えるのだろう。僕らの時代とは違う言説の組み直しが進むことになる。これは、少女マンガ史だけでなく、戦前のマンガ史、戦後との連続性、他国のマンガ史、あるいは視覚文化史全体との関係史を視野に入れると、まだまだ先が長い。
日高さんの誠実さは、そもそもの前提を、自分の思い込みも含めて対象化しようとする、丁寧な自省的検証にあらわれている。こういう謙虚な態度が、始まったばかりのマンガ関連研究には必要なのだと思う。これまで僕も含めた在野研究が野放図に直感的に仮説を立ててきた結果のマンガ論言説を、学術的に検証しつつ視野を拡大する時期なのかもしれない。
僕の担当する修士のみならず、知り合いの多くの院生、学生には、論文の構成も含めて、とても勉強になる論文だと思います。
目次
1.はじめに
(1)本編の目的 (2)先行研究の整理 (3)本稿の構成とそれぞれの意義
2. 「読者」を定位する
(1)利用可能なデータとその利用方法 (2)週刊少年誌の購読率 (3)月刊幼年誌の購読率 (4)週刊少女誌の購読率 (5)月刊少女誌の購読率 (6)予備考察のまとめ
3. 性的身体をもつものとしての「少女」
(1)「生理」を扱う記事の登場 (2)科学的知識の強調 (3)生理用品の広告に対する母親の反応 (4)メジャー誌における月経関連記事の登場と月経を扱うマンガ・小説の登場 (5)まとめ
4.少女マンガにおける「結婚」の変遷
(1)ロマンスの系譜 (2)「姉の結婚」がもたらしたもの (3)「母の再婚」というもうひとつの迂回路 (4)まとめ
5.キスシーンの定着過程
(1)前史と背景 (2)キスシーンはいかにして可能か (3)キスシーンの類型化 (4)『りぼん』および『少女フレンド』におけるキスシーンの展開 (5)まとめ
6.おわりに
参考文献 参考資料
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