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http://www.kokusho.co.jp/shinkan/index.html
アレクセイ・N・トルストイ(あの有名な『戦争と平和』のトルストイではない)が1924年に書いた小説を、パスカル・ラバテがかなり脚色し(たらしい)、BD化した500ページを越える大作。翻訳は古永真一。ペトログラードの一介の会計士が、偶然会った占い師に混乱の時代を生き延び金持ちになるといわれ、その直後から始まるロシア革命の動乱の中をあやしげな商売をしつつ、ときに危うく死の寸前まで行きながら、ウクライナからトルコへとしぶとく生き延びる物語。一色ながら陰影ある見事な筆致で描かれるBDは、速度感と奥行きがあり、読み始めると引き込まれる。読んでいる最中も読後も、受ける印象は昔懐かしいロシア文学のそれ。よくも悪くもBDが「文学」化しようとするエネルギーが「面白さ」でもある。
少し前に二度目の翻訳が刊行されたアメリカン・コミックスの名作『キングダム・カム』(小学館プロダクション)もそうだが、日本のマンガとは異なる圧倒的な質量を感じる。『キングダム・カム』は物語も凄いけど、なんといってもその絵のクオリティの凄さは一見に値する。
http://books.shopro.co.jp/comic/amecomi/kingdom-come.php
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