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前にもやったけど、数日前に品川区の史跡などを巡る10分ほどの番組の収録で、午前9時半から夕方まで(そんなにかかるんだよ、これがねー)、戸越公園、品川歴史館、池田山公園を回った。テーマは大名の下屋敷。品川は下屋敷が多かったようで、それにはいくつかの理由があった。まず、大名の別荘地として、台地から海が目前に見え、適度な山があり、川があり、富士山も見えた。また、下屋敷は様々な物資の保管場所でもあり、海路から港を通じて、あるいは東海道から近く、交通の要衝だった。東海道は参勤交代で使う大名も当然多いので、品川が便利だったようだ。さらに、下屋敷には農耕地や山林、竹林などもあり、農産物を収穫もしていた。耕作は基本的に周辺の農民と契約依頼していたようだ。たとえば戸越公園がその一部だった熊本藩細川家の下屋敷では、江戸時代郊外の産物だった野菜類を栽培しており、池田山公園のあたりだった池田家の下屋敷には山林があった。もちろん木材として使ったりするし、売買もしたようだ。そうそう、江戸の戸越はタケノコの産地だったそうです。
このへんの話は、歴史館の学芸員T川さんから伺った。幕末のお台場建設などを専門とする若い人で、色々話を聞いて面白かった。歴史館は、元安田財閥系の屋敷で広間の一部と庭、茶室が残っている。なかなかよくできた館でした。
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/annai/annai.html
で、彼に「戸越って江戸を越えたって意味なんですか?」と聞いてみた。どこかで読んだ気がするのだが、答えは「よくそういわれますよねえ、でも、室町時代からあるんですよ」というものだった。えー、さんざん吹聴してしまったよ。う~ん。
ちなみに、登戸は「江戸に登る」なのかも聞いたが、知らないとのことだった。
放映は9月頃だとか。

あ、そういえば、少し前に共同通信に「からだの文化」イベントについてのエッセイを書いたのだが、あれまだ配信されてないのかなあ。

natsume

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夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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