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ずいぶん前に英語版は買っていた。けど、何せあの絵、一色で暗~~~~い印象、独特のコマ構成・・・・・、チラ見しただけだった。むろん英語で読む能力はないし。
日本語が出るとは思ってなかったけど、出た。世界的に評価の高い作品だし、一応買っとかないとと思って買ったものの、多分少し読んで投げ出すだろうな・・・・というのが正直なところだった。

それが、読み出したらまるで渦に巻き込まれるかのように落ち込んでしまい、2巻にわたる、テキストのやたら多い本を、わずか3日で読んでしまった。いや、たしかに昨日グルンステン『マンガのシステム』を読了したこともあるが、それにしても昨夜はまだ1巻の最後を読んでいたのに、朝4時までかかって2巻を読んでしまったんである。
ひえ~~~。この忙しい時期に、鍼灸までして調整したのにぃ~~。

恐るべき魔力のある作品である。
なるほど、名作といわれるはずだ。
主題は、19世紀末ロンドンを騒がせた「切り裂きジャック」事件。
最初はごく現実的な描写が続くのだが、次第に神秘思想を読み解く伝奇物の様相を呈し、ロンドンに五芒星が現れるあたりで、日本だったら京都を舞台にした伝奇幻想物語になるだろうと思わせる。その媒介が建築っていうのが、また・・・・。圧巻は、作中で犯人とされる御典医でフリーメイソンのガル博士が、最後の殺人に向かって徐々に異常をきたし、ついに幻視から実際に時空を超えてゆく圧倒的な描写。途中、なんども止めて眠ろうと思ったけど無駄だった。

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natsume

小学館忘年会 2009/12/16

ちょっと早く会場についてしまい、誰も知り合いがいない。
そのうち、ものすごい数の若い人達があふれ、食べ物の前には長蛇の列。えんえんと並んでものを食べるのは嫌いなので、結局ほとんど食べなかった。来る前にローストビーフサンドとクラムチャウダーを食べといてよかった。

何だかかんだで、いろんな人に会った。
石坂啓さんがいたのでご挨拶したら、横に浜田ブリトニーさんがいた。ブリちゃんの話はものすごく面白くて、しばし歓談。例によってハデなキャリーバッグを引いている。帝国ホテルなのに預ける気はないらしい。「腹ぺこっすよー」とかいっていたので、その後食べられたのかちょっと心配。ブリちゃんの絵は一体どんなマンガ体験から生まれたのか、前から不思議だったので聞いてみた。「オールド系ばっか読んでたんす。神は藤子不二雄A先生なんですよお。ジブン、『まんが道』読んでマンガ描こうと思ったんで。あと、さいとう・たかを先生の『サバイバル』、文庫で読んで・・・・え、シブいっすかあ?(笑) 絵で好きなのは、福本伸行先生っす。何か、顔とかありえないですよねー」とのことであった。面白かった。
ちなみに、彼女は池袋、新宿、渋谷、新橋などのロッカーをクローゼットとして使って、ネットカフェを家にしているというのだが、ロッカー代が1日2400円とかいってたから、それ、どっか泊まれるじゃんといったら「そうなんすけど、今時間ないんすよー」といってた。でも、もはやTVでキャラ化されてるから、当分はそのままなのかもね。石坂さんは、可哀相だからウチにひきとりたいみたいなことをいわれてたけど、ビミョーかも(笑
ブリちゃんはTVでの話しっぷりではなく、もっとフツーであった。彼女自身、キャラを自覚して演じてるんだろうな。会って話すと、人をそらさない面白さがあるね。それと、かなり痩せて可愛くなってた。つか、TVのメイクは相当過激にしてるみたいだったなー。

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夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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