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2008年11月28日 » |
ササキバラ・ゴウ氏の「まんがをめぐる問題」の面白さについて書きましたが、そこで論じられている「西洋マンガの祖・テプフェール」の代表作をササキバラ氏が同人誌で出版しています。すでに「漫棚通信」で詳しく書かれています。
コミティアで販売されたのをゼミの聴講生でもある原氏に代表して買ってもらい、ゼミでグルンステン『線が顔になるとき』の議論の延長で議題にしています。
僕は西洋のマンガ史とかには全然疎いので、なぜテプフェールがこれほど評価されるのかも知らなかったわけですが、実際初めて読んで驚いたのは「面白い」ってことでした。ホントに驚いたことに、そこにはスラップスティックがあり、キートンがいて、ポパイとプルート、オリーブの関係がありました。事実、僕は声をあげて笑いました。
昨日のゼミでは、原氏がテプフェール前後のマンガの紹介、とくに影響のほうを紹介し、瀬川氏が多くの西洋マンガ史の資料を見せてくれ、僕がちょこっと表現論的な分析をして、ササキバラ氏の議論とすりあわせを試みました。マンガ以前の「コマ的なるもの」としての枠や並列的な表現が、いかにして今の我々にとっての「コマ」になるのか、というスリリングで厄介な問題ですね。いやあ、猛烈に面白い! 「まんがをめぐる問題」は、表現論の原理的部分としても画期的な段階を示すエッセイとして今後評価されるんじゃないですかね。
この議論は今後も進めたいと思っており、講義のほうでも視線誘導論から、その前提としての「コマとは何か」に移ってゆくので、テプフェールと「まんがをめぐる問題」の紹介をしようと思っています。学部生には難度が高いかもしれませんが、知ったことじゃない(笑 またいずれ詳しく紹介できれば、と思っております。
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