元証券アナリスト、前プロダクトマネージャー、既婚な現経営者が、日頃の思いをつづります。
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その名もずばり、Gut Feelings というタイトルの本を読んだ。
著者Gerd Gingerenzer氏は、ドイツの Max Planck Institute for Human Development という研究機関のディレクター。Gut Feelings=直観といわれるものの定義およびその有効性について、噛み砕いてはいるが、極めて科学的なアプローチをして説明する。
- 野球の外野手なら習得しているシンプルな計算方法。
外野手は、ボールを見上げる角度を一定に保ってボールに近づくという方法を取る。誰も放物線の計算なんかしていない。
- 知らないこと自体が一つの重要な情報。
デトロイトとミルウォーキーではどちらのほうが人口が多いかという質問に対し、アメリカの高校生よりドイツの高校生の方が圧倒的に正解率が高かった。そもそもドイツの高校生は、デトロイトは知っていてもミルウォーキーという都市の名前を聞いたことがなかったから。
- 選択肢が多すぎるのは逆効果。
24種類のジャムのある店より、6種類しかない店のほうが、客の購買率は10倍も高かった。
- とっさに出てきた最初の判断が最良。
プロゴルファーやスポーツの選手がより長い時間かけて下した判断より、とっさに下した判断のほうが優れているという結果がでている。
- 忘れることの効用。
論旨をまとめたり事象を鳥瞰するのに、物事の細部を忘れることがかえって重要になる。
などなど、論理的判断がともすれば莫大な時間を要するのに対して、人間が長い間に習得した直観は、瞬時にそれなりの確度の判断を行うのに役立つことを論じている。
論理より直観が先走ってしまう私に、「何だ、私も捨てたものではないわ。」と思わせてくれる本でした。
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