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Web3時代の概観とメタバースなどの様々な活用 ~総務省 Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会資料から

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総務省は2022年8月1日、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第1回)」を開催しました。

この中から、Web3時代の概観とメタバースなどの様々な活用についてとりあげたいと思います。

「Web1.0」「Web2.0」に続く新しいインターネットの潮流として、分散型台帳・ブロックチェーン技術などを基盤とした次世代のインターネットとして、「Web3 」の概念が提唱されています。

少数のプラットフォーム事業者による寡占構造となったWeb2.0に対して、Web3のサービスは、プログラムやデータをパブリック型のブロックチェーンに登録することで「非中央集権的」になるとも言われているが、明確な定義が定まっているものではない、としています。

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出典:総務省 Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第1回)2022.8.1

メタバース等の仮想空間の発展は、1980年代から始まったコンピュータ上に仮想空間を作る試みは、オンラインゲーム、SNS、オンライン会議サービスなどの要素も取り入れたものとなり、近年「メタバース」と呼ばれるようになっています。

メタバースの世界市場は、2021年の389億ドルから2030年に6,788億ドルまで、約17倍に拡大すると予想されています。現時点のメタバース市場のプレイヤーは、オンラインゲームやそのインフラ等に携わってきた企業が多くなっています。

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出典:総務省 Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第1回)2022.8.1

メタバース等のさまざまな利活用の事例について紹介します。

オンラインゲーム・ソーシャルVRでのコミュニケーション、イベント等でのメタバース等の利用が進みつつあり、ビジネス向けにメタバース空間を提供する事業者や、「メタバース」という名前を冠してテレワーク用のバーチャルオフィスを提供する事業者も出現しているとしています。

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出典:総務省 Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第1回)2022.8.1

現実の街をメタバースとして仮想空間上に再現し、その空間でイベント等を実施し、リアル空間への訪問を促す試みが、複数の地域で進展しています。

国土交通省では、現実の都市空間を仮想空間上に再現する「デジタルツイン」/「リアルメタバース」の取組として、自治体が保有する情報をもとに都市の3次元情報を整備し、オープンデータ化を推進する「Project PLATEAU(プロジェクト プラトー)」を進めています。

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出典:総務省 Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第1回)2022.8.1

一部の大学等では、メタバース上での講演やVR空間での授業等を実施しています。製造業や建設業をはじめ、様々な産業分野でのデジタルツイン・メタバース等の仮想空間の利用も進みつつあるとしています。

エンタープライズ分野でのメタバースの活用も注目されるところです。

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出典:総務省 Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(第1回)2022.8.1

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