炭素中立社会に向けた経営戦略の方向性
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炭素中立社会に向けた経営戦略の方向性
経済産業省は2022年6月13日、「第12回 産業構造審議会 産業技術環境分科会」を開催しました。
この中から、炭素中立社会に向けた経営戦略の方向性についてとりあげたいと思います。
産業構造転換はグローバル化、デジタル化、産業構造のレイヤー化、そして、近年では脱炭素化の動きが加速しています。
炭素中立社会に向けた経営戦略の方向性では、ダイナミック・ケイパビリティとダイナミック・クリエイティビティの2つの力が必要であるとしています。
ダイナミック・ケイパビリティは、産業構造の高付加価値化・柔軟な変革対応を目指す上で、外生的な変化を感知し受動的に対応していく能力で、このダイナミック・ケイパビリティの工場がカギとなっています。
他方で、脱炭素は、産学官金が能動的に進めてきたトレンドであり、変化の方向性・時間軸などに不確実性がある。従って、むしろ能動的に変化を取り込む形で関与すること、さらには次なる変化を能動的に設計することで、成長が実現される可能性がある、この力がダイナミック・クリエイティビティです。
このダイナミック・クリエイティビティとダイナミック・ケイパビリティとの両輪により、新たな価値・市場を創出して稼ぐことと、柔軟な対応と高付加価値化で生産的に稼ぐ
ことが重要となっていくというところを強調しています。
出典:経済産業省 第12回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 2022.6
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