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大企業人材の44%は、DX業務にネガティブ・無関心

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Institution for a Global Societyは2021年9月9日、「DX業務に関する意識調査」を実施し、その調査結果を公表しました。

本調査では、DXやデジタルビジネスの推進活動に関わる際に感じることを聞いたところ、 「面倒くさそう」「大変そう」「自分に務まるか不安だ」「やりたくない」「特に関心はない」のいずれかを、1つ以上選択したネガティブな感情や無関心を選ぶ人が44%となっています。

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出典:Institution for a Global Society「DX業務に関する意識調査」 2021.9

DXやデジタルビジネスの推進活動に関わりたいか聞いたところ、「できれば関わりたくない」「絶対に関わりたくない」と答えた社員が30%となっています。また、DXの戦略立案や実行部隊へのつなぎ目となる40代の38%が「できれば関わりたくない」「絶対に関わりたくない」と回答し、年代別の最多となっています。

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出典:Institution for a Global Society「DX業務に関する意識調査」 2021.9

「DX推進活動に関わりたくない」理由を因子分析した結果、「境界線の維持(わからないことは、手を出さない)」の影響が最も大きく(影響度65%)、「具体的に何をしたらよいのかわからない」「データはよくわからない」といった、仕事の境界線を守る傾向が強くなっています。

大企業組織にはDX推進活動へネガティブ・無関心といった感情や、仕事の境界線をの維持する傾向等があり、DX推進を阻害する可能性があると指摘しています。

「DX氷山モデル」でとらえると、「境界線の維持」因子と「評価が心配」因子は意思決定パターンに、「DX矮小化」因子はデジタル活用姿勢に、といった「DXバイアス」に当てはまると整理しています。そのため、「DXバイアス」の傾向は組織ごとに違う可能性があり、多くの「DXバイアス」は無意識のため、客観的に計測して自覚を促し、対処して​いくことが重要であるとしています。

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出典:Institution for a Global Society「DX業務に関する意識調査」 2021.9

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