日本のソーシャルメディアの利用状況
»
総務省は2019年9月13日、「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を公表しました。
本調査は、インターネット、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディア、テレビ、ラジオ等の情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度等を継続的に把握し、新聞、雑誌等の情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的として、平成24年から毎年実施している調査となっています。
調査報告書の主なポイントは以下のとおりです。
1日当たりのテレビ(リアルタイム)視聴時間は平日156.7分、休日219.8分(平日は減少傾向だが、休日は微増。)。インターネット利用時間は平日112.4分、休日145.8分(ともに調査開始時から一貫して増加。)。- 1日当たりのインターネット利用時間の内訳を見ると、平日はメールが最も長く(30.8分)、次いでソーシャルメディア(26.7分)。休日は動画投稿・共有サービスが初めて最も長くなり(36.6分)、次いでソーシャルメディア(35.6分)。
- スマートフォンの利用率は前年の80.4%から更に87.0%に増加。
- ユーザ同士の交流等を主な目的とするソーシャルメディア系サービス/アプリの中で利用率が高いのは、LINE82.3%、Twitter37.3%、Instagram35.5%、Facebook32.8%の順。
- メディアとしての信頼度は、新聞68.6%、テレビ63.7%、インターネット32.2%、雑誌16.8%で順位変わらず。
主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率をもう少し詳しく見ていきましょう。
- LINEの利用率は、全年代で82.3%(前回調査75.8%)。利用率が8割を超え、引き続き最も利用率が高い。
- ユーザ同士の交流やコミュニケーションを主な目的とするソーシャルメディア系サービス/アプリでは、全年代の利用率で見ると、Twitter37.3%、Instagram35.5%、Facebook32.8%がLINEに続いている。
- Twitterは10代及び20代の利用率が66.7%、76.1%と高いが、今回調査では30代の利用率が31.7%→41.6%と大きな伸びを示した。また、Instagramの利用率は、全年代で、前回調査と比べて25.1%→35.5%と10ポイント以上増加。
- Instagram(男性28.4%、女性42.8%)やニコニコ動画(男性20.3%、女性13.1%)のように、性別によって利用率に比較的差があるものも存在する。
出所:「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」 2019.9
年代別をみると、LINEの利用拡大が顕著で、最近ではInstagramの利用も伸びています。
出所:「平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」 2019.9
SpecialPR