人生100年時代、増加する必要な老後の資金
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経済産業省は2019年4月15日、「第5回 産業構造審議会 2050経済社会構造部会」を開催しました。
第四次産業革命に向けた産業構造の現状と課題についてや、労働市場の構造変化の現状と課題について、議論・検討を行っています。
労働市場の構造変化の現状と課題から、人生100年時代、必要な老後の資金についてとりあげたいと思います。
老後の期間が20年から30年に延びると、公的年金以外に必要となる老後資金は、約1,000万円増大するとしています。
サラリーマンへのアンケートによると、40代の約4割、50代の約3割は、「退職後の生活のために準備している資産は0円」と回答しています。住宅ローンや子どもたちの学費などの負担額が多く、退職後まで視野にいれた対応は十分とはいえない状況です。
出所:経済産業省 第5回 産業構造審議会 2050経済社会構造部会 2019.4
各年齢の貯蓄ゼロ世帯の割合は、年々増加しています。おそらく、今後も増加傾向が続くのではと推測されます。
出所:経済産業省 第5回 産業構造審議会 2050経済社会構造部会 2019.4
企業規模を問わず、平均退職給付額は減少傾向で企業規模が小さいほど、平均退職給付額は少なくなっています。
出所:経済産業省 第5回 産業構造審議会 2050経済社会構造部会 2019.4
政府の本部会では、今後の議論のポイントとして、
「人生100年時代」に老後の期間が長期化しているが、老後の資産形成は不十分。老後の資産形成を支援するため、多様な働き方が不利にならないよう、私的年金・企業年金・退職金等の関連制度の見直しを行う必要があるのではないか。
と、しています。
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