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2018年のクラウドを振り返る

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■クラウド市場の外観

IDC Japanが2018年10月に発表した「国内パブリッククラウドサービス市場予測」によると、2018年国内パブリックラウド市場は6,663億円、2022年には2017年比2.8倍1兆4,655億円に達すると予測

IDC Japanが2018年11月に発表した「国内プライベートクラウド市場予測」によると、2017年国内プライベートクラウド市場は4,223億、2022年には2017年比で4.9倍に2兆851億円に達すると予測

パブリッククラウドから一部プライベートクラウドの市場が牽引するというトレンドがみられた年に

<関連URL>

国内プライベートクラウド市場予測を発表 (2018/10/6)
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ44426418

国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表 (2018/10/1)
https://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20181001Apr.html

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■国内クラウド事業者の主な動向

国内事業者は、サービスの統合やグループシナジーによる海外クラウド事業者との連携や差別化を図る動きが顕著に。

NTTグループ
NTT持株会社が傘下に新たにグローバル持株会社のNTT株式会社(英名:NTT, Inc.)を創設し、NTTコミュニケーションズやDimension Dataなどを中心に、グローバルでのクラウド事業を強化。NTT ComがAWSのパートナーのサーバーワークスに出資するなど、国内外の事業者とも連携強化。

<関連URL>
サーバーワークスとの資本業務提携について (2018/7/18)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2018/0718.html

NTTグループにおけるグローバル事業の更なる成長に向けて (2018/8/7)
http://www.ntt.co.jp/news2018/1808/180807a.html

ソフトバンクグループ
自社のクラウドサービスに加え、2018年3月にIDCフロンティアを100%子会社化。アリババグループとの合弁会社のSBクラウドによる「Alibaba Cloud」の国内市場のサービス展開の強化を図るなど、グループシナジーでサービスを展開。

<関連URL> 株主交代に関するお知らせ (2018/3/20)
https://www.idcf.jp/pressrelease/2018/20180320001.html

富士通グループ
2018年6月に既存クラウドサービスを「FUJITSU Cloud Service」としてサービスブランドを刷新し、旧ニフティのクラウドサービスもFUJITSU Cloudブランドに取り込み、基幹システムのクラウドシフトに対応したサービスメニューを強化。旧ニフティのクラウドサービスもFUJITSU Cloudブランドに取り込み。

<関連URL>
お客様ビジネスのデジタル革新を支援するクラウドサービスを刷新(2018年6月22日)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/06/22.html

さくらインターネット
さくらインターネットはクラウド・ホスティング事業の拡大に加え、ハイパフォーマンスコンピューティング領域のシステムインテグレーション事業を行う子会社「プラナスソリューションズ」を設立の設立や、日本初の衛星データプラットフォームなど新事業への加速も印象に残った年に。北海道震災時の石狩データセンターの電力供給の復旧も注目

<関連URL> さくらインターネット、新子会社「プラナスソリューションズ」を設立 (2018年4月26日)
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/04/26/90214/

さくらインターネット、 日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の開発・利用促進を行うアライアンス「xData Alliance」発足(2018年7月31日)
https://www.sakura.ad.jp/information/pressreleases/2018/07/31/1968197591/

約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡(2018年9月10日)
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/419/419034/

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■海外クラウド事業者の主な動向

海外のクラウド事業者の規模の経済(スケールメリット)をいかした事業拡大で、強さが際立った年に。

Amazon Web Service(AWS)
圧倒的なシェアとサービス数で市場をリード。AWSは2018年11月に東京リージョンで「VMware Cloud on AWS」を開始。基幹システムなどのエンタープライズの分野でも存在感。衛星関連の「AWS Ground Station」やAWSのサービスをオンプレ環境で稼働する「AWS Outposts」などの印象的なサービスも展開。

<関連URL> 「VMware Cloud on AWS」が東京リージョンで提供開始--日本企業のクラウド移行を促進(2018年11月23日)
https://japan.zdnet.com/article/35128521/

衛星データを容易に利用できる「AWS Ground Station」発表(2018年11月27日)
https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/422/422476/

AWS、AWS Outposts を発表(2018年12月5日)
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2018/12/announcing-aws-outposts/

Microsoft Azure
強力なエコシステムにより高い成長率でAWSを追随。Windows Server 2019への更改でクラウドシフトやハイブリッドクラウドを支援。「Azure Stack」では自治体などの公共分野でのサービス展開を皮切りに拡大。GitHubの買収も話題に。

<関連URL>
AzureとWindows Server 2019でハイブリッドクラウド移行を加速――、日本マイクロソフト(2018年10月30日)
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1150542.html

マイクロソフト、GitHubの買収を完了(2018年10月29日)
https://japan.zdnet.com/article/35127696/

Google Google Cloud Platform(GCP)

国内事業者との連携、Google NEXT Tokyoの集客拡大、クラウドネイティブに加え、エンタープライズ向けの機能も充実し、GoogleのGCPのプレゼンスが大きく拡大する年に。

<関連URL>
「GKE On-Prem」で選択肢を増やす--グーグル、企業向けクラウドで攻勢(2018年8月1日)
https://japan.zdnet.com/article/35123270/

東京 GCP リージョンで BigQuery の提供開始(2018年4月18日)
https://cloud-ja.googleblog.com/2018/04/BigQuery-arrives-in-the-Tokyo-region.html

IBM Cloud

IBMは、SoftLayerやBluemixのイメージから、2017年11月に「IBM Cloud」にブランドを統合。Red Hatを340億ドルでの買収は市場に大きなインパクト。よるオープンテクノロジー志向に。「VMware on IBM Cloud」に加え、Watoson連携やKubernetes関連のサービスも強化。

<関連URL>
IBM、Red Hatを買収、クラウド業界を一変させ、世界1位のハイブリッドクラウド・プロバイダーに(2018年10月30日)
https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/54463.wss

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■テクノロジーの動向外観など

Kubernetesのマネージドサービスの展開
Kubernetesの環境をクラウド上で簡単に実行できるマネージドKubernetesサービスを相次いで提供。AWSが「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes」(Amazon EKS)やマイクロソフトが「Azure Kubernetes Service(AKS)」、IBM Cloud Kubernetes Service (IKS)など

機械学習関連のクラウドサービス拡大
カスタム生成可能モデルを提供するクラウドサービスには、「Amazon Machine Learning」、「Azure Machine Learning」、「Google Cloud Machine Learning」、「IBM Watson Machine Learning」など。学習済みのクラウドモデルでは、数十種類のサービスを総称した「Microsoft Cognitive Services」など

GPUクラウドの利用拡大
械学習やディープラーニング(深層学習)の適用領域拡大に伴い、画像処理に優れた「GPU(Graphics Processing Unit)」の採用が加速。「Preferred Networks(PFN)」はGPUサーバを1536基を利用。AWSやMicrosoft、Googleなどの海外の主要事業者のほか、国内の事業者では、NTTコミュニケーションズ、IDCフロンティア、さくらインターネットなどが、GPUを活用したクラウドサービスを展開

エッジコンピューティングへの注目
IoTの進展に伴い、センサーを装着したデバイスが増加することから、デバイスの近くで処理するエッジコンピューティングへの注目度拡大

データ流通の基盤としてのクラウドサービスの役割
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)への脅威に関する規制検討、GDPR(EU一般データ保護規則)の施行などデータビジネスや政府のデータ関連政策への注目が集まり、それを支えるクラウド基盤にも注目。

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