社会インフラ点検ロボットとドローン
政府の未来投資会議は2018年11月20日、「次世代インフラ」会合(第2回)を開催しました。
今回は、経済産業省が公開した社会インフラ点検ロボットとドローンに関する取り組みについて、とりあげたいと思います。
平成25年12月に、経済産業省が「民間・研究機関によるロボット開発」、国土交通省が「インフラ維持管理のニーズ提示・現場検証・評価」を担う連携体制を構築し、両省で定めた重点分野に基づき、経済産業省は同分野のロボット開発を推進(平成26年度~29年度の4年間で22億円(NEDO事業))しています。
出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第2回) 2018.11.20
NEDO事業によるロボット開発では、平成26年度~29年度の4年間で「橋梁」7件、「河川」2件、計9件のロボットを開発し、このうち、3件について、国土交通省の評価を踏まえ「試行的導入」を実施しています。
出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第2回) 2018.11.20
福島県南相馬市に、陸・海・空のロボットの性能評価が可能なロボットテストフィールドを整備中で、平成30年7月に通信塔が開所済み、平成31年度末までに全設備が開所予定となっています。
ロボットの性能の見える化では、橋梁、ダム、河川の点検について、ドローン・水中ロボットの性能評価手法を策定し、①「人による点検」に比べて、精度、効率性、経済性がどの程度優れているか評価が可能になり、インフラのどの部位にロボットが使えるか、適用可能範囲が明らかとなっています。
出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第2回) 2018.11.20
World Robot Summitは、課題提示型の競技会。実装を求めるユーザー等のスポンサーが賞金等を出し、世界のロボット企業や大学等が参加しています。2018年10月には、東京ビッグサイトでプレ大会を開催。23の国・地域から126チームが参加しています。2020年には、愛知及び福島ロボットテストフィールドで本大会を開催予定となっています。
出所:未来投資会議 「次世代インフラ」会合(第2回) 2018.11.20