コーポレート・ガバナンス・システム研究会報告書
経済産業省は、2016年7月より「CGS研究会」(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)を立ち上げ、本年2月までコーポレートガバナンスの構築・運用に関する取組について検討を進め、「CGS研究会報告書-実効的なガバナンス体制の構築・運用の手引-」(CGSレポート)を取りまとめています。
コーポレートガバナンスに関する企業アンケート調査を実施したところ、ガバナンス改革のための制度の具体化、実効化の必要性が示される結果となっています。アンケートに関しては、取締役会の経営機能・監督機能の強化、社外取締役の活用、役員人事プロセスの客観性向上とシステム化、CEOのリーダーシップ強化のための環境整備の4つの項目で整理をしています。
出所:CGS研究会報告書-実効的なガバナンス体制の構築・運用の手引- 2017.3
CGS研究会(コーポレート・ガバナンス・システム研究会)報告書では、コーポレートガバナンスの重要性と各企業の検討・取組における課題をあげ、CGS研究会における検討の方向性を示しています。
検討の方向性では、
企業価値向上の中心的役割を果たすのはCEO・経営陣。企業価値向上のためには経営戦略が必須であり、その立案に当たっては社外の視点や知見も入れて取締役会で検討。また、優れたCEO・経営陣を選び、適切なインセンティブを与え、その成果をチェックしていく仕組みを作ることは全ての企業において必須。
としています。
報告書の提言では、
1. 形骸化した取締役会の経営機能・監督機能の強化
2. 社外取締役は数合わせでなく、経営経験等の特性を重視
3. 役員人事プロセスの客観性向上とシステム化
4. CEOのリーダーシップ強化のための環境整備
の4つの事項を検討すべきとしています。
出所:CGS研究会報告書-実効的なガバナンス体制の構築・運用の手引- 2017.3