諸外国のデータ流通の競争政策について 〜第四次産業⾰命に向けた競争政策の在り⽅に関する研究会から〜
経済産業省は2017年1月13日、「第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会(第1回)」を開催しました。
本研究会の目的は、
「データの集積・活⽤」を軸に広く実態を明らかにし、類型化して、より精緻な競争政策上の考え⽅を⽰し、事業者の予測可能性を確保することで、問題
⾏為を抑制するだけでなく、問題のないデータ利活⽤を推進することを⽬的とする。
としています。
出所:経産省 第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会(第1回) 2017.1.13
競争政策上の論点は、
・データと市場⽀配⼒の関係をどう⾒るか。
・市場画定をどのように⾏うか。
・データの集積・利活⽤が取引相⼿や競争相⼿に与える影響をどう⾒るか。
の3点となっています。
出所:経産省 第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会(第1回) 2017.1.13
諸外国の議論では、OECDでは、ビッグデータに関する競争上の懸念の⾼まりを背景とし、ʼ16年9⽉、OECDによって作成しています。ビッグデータが競争法執⾏に対して持つ意味では、ビッグデータの保有者による⽀配的地位の濫⽤やデジタルカルテルの出現などの懸念をあげています。
出所:経産省 第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会(第1回) 2017.1.13
独仏競争当局レポートでは、、データの囲い込みを取り締まるためには、市場⽀配⼒の創出・強化について個別事例の評価を⾏う前に、まずはオンライン市場の特徴の検証が必要であるとの考えの下、「1.データの不⾜・複製の容易性」と「2.データの規模と範囲」の2点を検討していくとしています。
出所:経産省 第四次産業革命に向けた競争政策の在り方に関する研究会(第1回) 2017.1.13