人間にそっくりな人型ロボット「アンドロイド」の動向
人間にそっくりで人間らしい自然な動きをする人型ロボットのアンドロイドへの注目も高まっています。
2015年4月の日本テレビ系列の土曜深夜番組でスタートしたバラエティ番組「マツコとマツコ」では、マツコとマツコにそっくりな等身大のアンドロイド「マツコロイド」と共演しています。
東芝が開発した年齢32歳で身長165センチの「地平アイこ」(ちひらあいこ)は、2014年10月のCEATEC JAPANで初出演してあいさつと手話を披露し、5日間で1万人の集客を集めるなど、大きな注目を集めた。2015年5月には、日本橋三越本店で浴衣姿を着た受付嬢としてデビューし、来客に対して、さまざまな表情で身振り手振りを交えながら、食品フロアなど館内の情報を伝えています(リリース記事)。東芝では今後のターゲットとして、介護医療分野では、高齢者や認知症患者の話し相手ロボットや手話ロボット、見守りや健康管理、運動体験の共有などをあげています。エンターテイメントでは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを視野にいれ、多言語や手話による意思疎通や、交通案内や受付案内など、歌やダンスなど、新しい領域もターゲットとしています。
科学技術振興機構(JST)と大阪大学、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、京都大学は2015年8月、アンドロイド「ERICA」(エリカ)を開発したと発表しました(リリース記事)。見た目は美人顔の特徴を参考にコンピューターで合成し、音声認識、音声合成、動作認識、動作生成の技術を統合し、人間の話を正確に理解して、相づちを打ったりするなど、自然な対話が可能な自立対話型アンドロイドの実現に向けた研究プラットフォームとして活用していくとしています。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20150803-2/index.html