クラウド時代の医療ICT
総務省は2015年6月30日、「クラウド時代の医療ICTの在り方に関する懇談会(第1回)」を開催し、クラウドなどのICTのさならる普及・進展を見据え、今後、健康・医療・介護分野においてICTをどのように活用していくべきか、検討を進めていくこととしています。
主な検討項目としては、
・個人が健康・医療・介護情報等を管理・活用する仕組み(PHR:Personal Health Record)のあり方
・モバイルや8K技術の医療応用のあり方
の2本が中心となっています。
今後検討を進めていくにあたって、
クラウドを活用しが画像共有・コミュニケーションサービスや、クラウドを活用した在宅医療・介護の多職種連携、クラウドを活用したPHR差^ビスなどの事例が紹介されています。
本懇談会の事務局が提示するクラウド時代のPHRのあり方のイメージは以下のとおりです。
出所:総務省:クラウド時代の医療ICTの在り方に関する懇談会(第1回) 2015.6.30
主な検討項目として、
・医療機関等のデータをPHR側で受ける際のデータ形式等についてどうあるべきか。
・データ授受の方式(QRコード、ICカード、オンラン等)のコストとユーザビリティのバランスについてどうあるべきか。
・PHRのユースケースどのようなものが考えられるか。運営主体やサービスモデルはどのようなものが考えられるか。
・セキュリティ(ネットワーク、利用者認証)はどうあるべきか。 ・PHR相互間でデータのポータビリティについてどうあるべきか。
といった内容が示されています。
モバイル・8Kの医療応用イメージは以下のとおりです。
モバイル分野では、異なる医療機関間の汎用的な医療連携ツールとしても活用できないか。
8Kでは、医療現場でのニーズはあるのか。 といった検討項目が示されています。