ロボットと人間の未来~「ROS(ロボット・オペレーティング・システム)」の位置づけ~
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Newsweek(2014 4/29,5/6号)の特集「ロボットと人間の未来」を読みました。
ロボットは、人口知能や医療・介護、災害対応、職場、家庭、配達、自動運転、軍事など様々な分野での活用が検討されており、超少子高齢化と人口減少が進む中、生活やビジネスに欠かせない存在としての位置づけは高まっていくでしょう。
一方、ロボットの安全性やロボットのエラー、そして、法律や倫理など様々なリスクも抱えています。さらには、人間の雇用にも大きな影響を及ぼすこと可能性があります。今後、人間はロボットとどう共存していくかというのが重要なテーマなっていくと考えられます。
本書でも触れられているように、ロボットの普及には、ロボット全体の動きを制御・管理するソフトウェアの進化が重要な位置づけになると考えられます。シリコンバレーでは、米Willow Garage社が開発し、「オープンソース・ロボット開発財団(OSRF) 」が維持管理し、無料で提供しているソフトのROS(ロボット・オペレーティング・システム)です。
このROSの登場により、世界各地で開発コミュニティが立ち上がるなどのソフトウェア開発ブームが起こっています。ロボット上で動く様々なソフトウェアやアプリが提供さるようになり、ROSを中心としたロボット・エコシステムの形成が始まっています。
ROS以外でも、欧州の「Orocos(Open Robot Control Software) 」など多数のミドルウェアが存在しており、今後のロボット分野のOSやミドルウェアのデファクト・スタンダートの動きも注目されるところです。
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