ビッグデータ/オープンデータ活用セミナーに参加して
2014年3月3日、九州経済産業局と九州経済連合会主催の『ビッグデータ/オープンデータ活用セミナー』が開催され参加をしてきました。定員数が120名に対して150名を超える申し込みで、会場は満席で九州においてもビッグデータおよびオープンデータへの関心度の高さを実感することができました。
基調講演は、国立情報学研究所教授 佐藤 一郎氏による「ビッグデータ業界の最新動向とプライバシー問題」のお話です。ビッグデータからビジネスにつなげていくかというよりも、ビッグデータを活用してマイナスの部分をなくして改善につなげていくという視点が重要というご指摘がありました。後半部分は、佐藤先生がパーソナルデータに関する検討会の技術検討ワーキンググループの主査をされているということもあり、現在の取り組みや今後の方針などより現場感のあるお話をお伺いできました。
次に、アマゾンデータサービスジャパン(株)の技術統括本部部長 大谷晋平氏の「Amazon Web Servicesのビッグデータサービスを利用した最新事例と動向について」では、前半はAWSのサービス概要、後半はリクルート様やあきんどスシロー様などの事例の紹介とともに、ECやソーシャル、画像や動画解析、ゲノム解析など、様々な分野でビッグデータが活用され始めているというお話をお伺いできました。
最後のパネルディスカッションでは、
パネリスト:
国立情報学研究所 教授 佐藤 一郎 氏
アマゾンデータサービスジャパン(株)技術統括本部 部長 大谷 晋平 氏
九州大学産学連携センター 客員教授 波多野 徹 氏
((株)産学連携機構九州(九大TLO)総合研究部門 部門長)
佐賀県 最高情報統括監 森本 登志男 氏
西鉄情報システム(株) ソリューション本部 副本部長/理事 浦 正勝 氏
のパネリストの方々による「ビッグデータとオープンデータの活用可能性と環境整備」というテーマで100分を超えるかなり長丁場のパネルディスカッションでした。私自身はコーディネータとしてディスカッションの進行のお手伝いをさせていただきました。
ディスカッションでは、ビッグデータとオープンデータの活用の可能性、国内外の具体的事例、企業や公共機関などの活用の現状と課題、そして、最後は環境整備ということで主に人材育成というテーマで議論をしました。最後のパネルディスカッションまでほとんどの参加者の方々が残られており、時間の長さを感じられないぐらい、大変興味深いお話をたくさんお伺いすることができました。
最後に事務局やパネリストの方々との懇親会に参加させていただき、有意義な情報交換をすることができました。
懇親会会場 八千代丸にて
事務局の皆様、参加の機会をいただきどうもありがとうございました。