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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

IDCフロンティアの講演会と新年会に参加して。拠点分散型クラウドストレージは1月29日に先行提供開始。

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2013年1月23日、IDCフロンティア社が主催する講演会と新年会にブロガーとして参加をしてきました。その一連の模様をご紹介したいと思います。

冒頭に代表取締役社長の真藤豊氏より冒頭の挨拶がありました。

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前刀 禎明氏の「思考停止からの脱却と未創造」

最初は、2012年4月からフジテレビ系列の「めざましテレビ」にレギュラー出演中の株式会社リアルディアの前刀 禎明氏の講演です。

前刀氏の講演タイトルは「思考停止からの脱却と未創造」です。

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前刀氏は、1999年にライブドアを創業、2004年に日本市場で低迷していたアップルを立て直すために米国アップル社のヴァイスプレジデント(副社長)に就任し、日本独自のマーケティング手法でアップルの商品を次々と大ヒットに導いた経歴をお持ちです。

前刀氏の言葉で印象的だったのは「未来創造」です。既存の価値で競合するのではなく、価値を再定義し、新たな価値を生み出す。思考停止にならず、感じる力、創る力、動かす力で世界を変ていくという、気概を持って自らが行動していくことの大切さを学ぶことができました。

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前刀氏のプレゼンは、これまでとは講演とは感覚が違い、音楽や様々な効果を使い、会場の参加者を魅了させるオーラを感じることができました。

八子知礼氏の「モバイルクラウド2.0時代に向けた期待」

続いて、デロイトトーマツコンサルティングの執行役員・パートナーの八子知礼氏の講演です。

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八子氏の講演タイトルは「モバイルクラウド2.0時代に向けた期待」です。

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スマーフォンやタブレットの急速な普及に伴い、モバイルファーストを前提としたビジネスモデル「モバイルクラウド」を進めることで、ビジネスモデルの変革、ワークスタイルの変革をさせていくことの重要性を述べられていました。

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八子氏の講演はこれまで何度も講演を聴講していますが、いつでも新しい気付きを与えてくれます。

IDCフロンティアが拠点分散型クラウドクラウドストレージサービスの先行提供開始を発表

次に、IDCフロンティアより新サービスの発表がありました。

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登壇されたのは、ビジネス推進本部 副本部長 霜鳥 宏和氏です。

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IDCフロンティアでは、これまで「トライアングル・メガデータセンター構想」を推進し、西日本の2008年開設の北九州市のデータセンター、そして東日本は2012年開設の福島県白河市、そして首都圏と、3拠点による相互接続されたデータセンター群を構成しています。

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北九州データセンターではすでに4号棟まで完成しており、今春には5号棟が完成予定となっています。

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2012年9月に開設した福島県白河市の白河データセンターは、効率の良い外気空調によりPUE1.1台の省エネデータセンターを実現し、最先端のネットワーク設計により東京郊外並のネットワークレイテンシーを確保しています。

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北海道の遅延が16~17msecなのに対して白河データセンターは3.5msecと低遅延を実現しています。

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白河データセンターもすでに拡張のため建設を進めており、2号棟も今秋完成予定となっています。

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IDCフロンティアでは、今後のユーザからのクラウドに対する厳しい要求に応えるために、クラウドサービスのSLAを99.999%にしていくことを発表しています。

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2012年7月にSLA99.99、2012年4月に99.995%、そして、2013年4月には99.999%でSLA値を引き下げていくことを予定しています。実際に99.999%の場合、年間のダウンタイムはわずか26秒となり、サービスレベルが従来から5倍向上させ、かなりの信頼性が要求されるレベルとなります。

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さらに、IDCフロンティアでは、2013年1月29日に、新サービスとなる拠点分散型のクラウドストレージを1月29日より先行開始することを発表しています。ニュースリリース記事

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新サービスは、2012年7月に戦略的資本提携を行った米国のBasho Technologiesが持つ分散型データベース技術「Riak CS」を採用しています。驚くことに、19ナインの99.99999999999999999%の堅牢性と6ナインの99.9999%の可用性を実現をするとしています。

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この高い堅牢性とか可用性は「トライアングル・メガデータセンター構想」による拠点複数にコピーした自動分散により信頼性を高めています。

今回の発表では、拠点分散型クラウドストレージサービスを業界最安値で提供することを明らかにしており、AWSのS3の価格体系(月額あたり8円台/GB)がひとつのターゲットとなるでしょう。

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400名が参加しマグロの解体も披露した新年会

講演会後に新年会にも参加してきました。参加者は担当者にお伺いしたところ400名前後参加されているということで、かなりの盛況ぶりでした。ソーシャルゲーム業界からエンタープライズのお客様、パートナー企業など幅広い関係者が参加をしていました。

冒頭の挨拶では、代表取締役社長の真藤豊氏から取締役 ビジネス推進本部長の中山一郎氏が2013年4月より新たに社長に就任されることも紹介されました。

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新年会の目玉は、マグロの解体です。参加者の注目度も高く、多くの人が写真をとり、フェイスブックやツイッターなどにアップしていました。

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実際に食べてみましたが、かなりの美味しさでした。

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新年会では、データセンターのある北九州市や白河市の地域特産の紹介や試食、試飲などもあり、地域と一体となりビジネスに取り組んでいるという印象を持ちました。

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今回の講演会、そして新年会に参加してみて、IDCフロンティアのサービスをご利用されているユーザ、パートナー企業へのおもてなし、プログラムへの工夫、そしてスタッフによるオペレーションが徹底されていて、大変内容の濃い会合でした。

 

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