Cassandra活用の最前線とクラウドエコシステム「BlueRabbit」~Cassandra Conference
2012年11月29日に「Cassandra Conference in Tokyo 2012 (CCT2012) 」に参加をしてきました。
私が参加をしてきたセッションは、エスキュービズム社による「Cassandra活用の最前線!ECからPOS・倉庫・電話連携まで出来る便利なクラウドエコシステム「BlueRabbit」」です。
このセミナーの模様を少しご紹介をしたいと思います。
今回は、Cassandra活用の紹介ということで、Cassandraをベースとしたクラウドソリューション「Blue Rabbit」が紹介されています。
「Blue Rabbit」は、図のとおり業務に必要とされる幅広いサービスを提供し、ひとつのクラウドエコシステムの提供を実現しています。
ネットショップなどによる高機能なECシステムをし、倉庫やPOSシステムとの連携、配送管理、電話やFAX、地図などと連携が可能でAPIも提供しています。このサービスの基盤にクラウド環境やデータベースにCassandraを採用し、スケーラブルな環境を構築することができるのが特徴です。
本セミナーでは、エコシステムを形成する各事業者とその利用事例が紹介されました。
一つ目の事例は、ミツバチが生きていける程、農薬を使わずに頑張っている生産者を応援するサイト「みつばちの里」の事例です。
このサイトでは、福島県福島市などの環境放射能測定値について、株式会社ルートレック・ネットワークスが構築を行った無線LAN内蔵の電脳みつばちシステムに放射線量計を追加し、1時間ごとに自動測定を行っています。電脳みつばちシステムで測定した放射線量・各種データをリアルタイムに確認をすることができます。
この環境実現には、先述した株式会社ルートレック・ネットワークス社によるWi-Fi利用M2Mプラットフォーム「ZeRo」が使用されており、さらにそこから「Blue Rabbit」、大規模データ収集と大規模ポイント管理「Mother ship(マザーシップ) 」などへとシステム連携環境を実現しています。
事例紹介では、ネットスーパーのECサイトの構築運用と地図と連携した配送管理、「Mother ship(マザーシップ) 」や分散KVSなどで構築した大手放送局の大規模ポイントシステムの事例も紹介されています。
こういった大規模なシステム環境をクラウド+NoSQLデータベースで高いパフォーマンスの環境を提供する「NanaHoshi」を使い構築をしています。
「NanaHoshi」は、Cassandraを採用しており、高度なスケーラビリティを備えています。
最後に書籍の紹介がありました。2013年に翔泳社からCassandraとNanaHoshi上に「Mother ship 」とRabbit Commerceで構築した書籍の販売が予定されています。このクラウド環境構築にあたっては、NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング Cloudn」を採用しています。
今後、ECサイトの構築はより大規模になり、配送管理など、様々なサービスとの連携が必要となり、柔軟にリソース変更が可能なクラウド環境を選択するケースが増えており、クラウドエコシステム環境が重要となります。
私が、以前のブログ「クラウド・エコシステム(1)クラウド・エコシステムとは何か?」でもご紹介をさせていただきましたが、クラウド環境上には、競争優位の源泉となる事業者同士のリソースを組み合わせ、イノベーション創出を生み出すとともに、事業領域が健全に運営されていることが持続性のある事業の発展につながるビジネスモデルを創造していくことが重要となっていくでしょう。
オープンクラウド入門 CloudStack、OpenStack、OpenFlow、激化するクラウドの覇権争い (Next Publishing(Cloudシリーズ))
担当キュレーター「わんとぴ」
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