本を書くということ
書籍が2月末に書店に並び始めて、1ヵ月半が経とうとしています。自分が書いた本 が書店に並ぶことは、不安もあったのですが、今となっては一段落して落ち着いた日々を送り、本を世の中に出すことができて本当に良かったと感じています。
今でもクラウドコンピューティングへの関心は高く、書店において平積みに置かれているところも多く見られます。クラウド関連本が多く出版され、しかもAmazonのランキングから見てもまだ堅調に売れているようです。クラウドコンピューティングに関心を持つ読者層が広がりを見せているように見受けられます。クラウドコンピューティング関連の本が、2月に集中的に発刊され、その流れに乗ることができたのも非常に幸運でした。
では、本を書いてみて実際にどんな変化が起こったのか、これを機会に自分なりに整理をしてみたいと思います。
自分の見識が広がった
クラウドコンピューティングに関して、実際に現場にも足を運び、現地の方の生の声を聞くことによって、非常に見識を広げることができました。クラウドコンピューティングはそれぞれの立場によっても考え方が大きく異なることが理解できました。その内容を本の中でまとめ上げるのはなかなか困難を極めましたが、それがある程度できたのは、大きな収穫となりました。
文章の構成能力がついた
ブログを毎日書いていた関係で短い文章で纏め上げることはだいぶ経験を積んでいたのですが、本を書くというのは、全く異なりました。約200ページに及ぶ本をまとめ上げるためには、全体を構成する能力がとても重要となりました。これは、簡単に身につくものではなく約5ヶ月間試行錯誤を繰り返すことによって、最後の1ヶ月でなんとか、理解できるようになったというのが正直なところです。
たくさんの出会いが生まれた
本の出版をきっかけに様々な出会いが生まれました。社外だけでなく社内からも多くの方から連絡をいただくなど、非常に広がりが増えました。ワンランクアップのお付き合いができたということもありました。ブログから生まれるつながりとは一味違ったつながりができたと思います。ブログと本のつながりをうまくバランスとっていくと、このヒューマンネットワークは、相当大きなものになると実感しているところです。社内の活動だけでは、おそらくここまで持っていくのには、相当な時間がかかったのではないかと感じています。
様々な視点の大切さ
本書の内容についても様々なご意見をいただきました。「感動した」等、賞賛するご意見を多数いただいた一方、「簡単すぎる」といったようなご意見も一部頂戴いたしました。本に対して様々な捉え方があり、読者の視点をどこに置くかといったことの重要性を感じました。
自分自身の成長
そして何よりも変化を感じたのは自分自身の成長そのものです。本の企画から執筆活動、そして出版社の関係者の皆様との打ち合わせ、そして書店に並び、そしてその後の反響への対応など、一連の流れを通じて学ぶべきことは非常に多かったと思います。
本を書く機会をいただいた関係者の皆様、そして、多くのご支援や応援をしていただいた皆様に対して改めて感謝申し上げます。