仕事の満足度が下がっている時に
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残念ながら、仕事への満足度が下がってきているようです。
厚生労働省は7月22日、2008年版の労働経済白書を発表しました。白書の中で特に顕著なのは、「雇用の安定」、「仕事のやりがい」、「休暇のとりやすさ」、「収入の増加」など仕事への満足度が長期にわたって低下傾向です。1980年代後半から90年代前半は、バブル景気の影響で横ばいや若干の上昇は見られましたが、近年はやや持ち直している部分もあるものの、低下傾向に歯止めがかかっているとは言えません。
仕事に対する意欲が低くなった理由として
- 賃金が低いから
- 評価の納得性が確保されていないから
- 職場の円滑なコミュニケーションができていないから
- 昇進に対する展望が乏しいから
等が上位を占めています。
近年、派遣社員の問題や、成果主義による弊害など、職場環境において、仕事のモチベーションを下げてしまう様々な要因が山積しています。
以前、「“不機嫌な職場”から“ご機嫌な職場”へ」を書かせていただきましたが、再度整理させていただきますと、
“不機嫌な職場”のポイントは、
- 成果主義導入の弊害
- IT依存によるコミュニケーション不足
- 管理職の権威低下と能力不足
- 自分にあまい若手社員の増加
- 人手不足による慢性的な残業
- 仕事の縦割り・専門家による組織のタコツボ化
“ご機嫌な職場”への転換法として、
1.タコツボ化を防ぐ構造づくり
- 仕事を公開する
- 発言や参加の壁をつくらない
- 理念・考え方を共有する
2.評判情報を流通させる仕掛け
- 人となりの情報を共有する
- インフォーマル活動を見直す
- 共通体験・感動を共有する
3.協力へのインセンティブを生む仕掛け
- 協力し合える場をつくる
- 自発的協力をマナー化する
- 感謝・認知をフィードバック
仕事の満足度を高めるための仕掛け、いろんな視点で必要になってきているのかもしれません。
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