オルタナティブ・ブログ > 『ビジネス2.0』の視点 >

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

グーグルはリアル世界にも検索できる場を提供するのか?

»

何か調べたいことがあればまずgoogle等で検索するということが当たり前の時代になりました。1121日、米調査会社のcomScoreによると、主要検索エンジン5社のランキングでGoogle58.5%にシェアを拡大し、圧倒的な強さを誇っています。

 
携帯市場においてもご存知のように115日に米グーグルが携帯電話用のプラットフォーム「アンドロイド」を発表し、そして周波数競売への単独参加を表明(ITmedia 関連記事)しています。

グーグルは、「激化するソーシャル・プラットフォーム競争」でも紹介させていただいたように、ソーシャル・プラットフォームそしてソーシャルOSの分野でも存在感を出そうとしています。

 
さらに、今月の英紙『Daily Mail』の報道によると、ICタグ導入計画を検討していることが明らかになっています。同紙の中で、グーグルのエンジニアリングVPのダグラス・メリル(Douglas Merrill)氏は、

「ボタンクリックひとつで文字通り世界中のあらゆるものにアクセスできるようにする計画があって、既に試験利用に入っています。現段階では書籍、楽曲、映画、テレビ、ラジオ放送、公文書、写真が対象ですが、最終的には範囲を広げ、人、あるいはその所持品にまで拡大できるのではないかとグーグルの科学者たちは考えています」(ギズモード・ジャパン関連記事

と語っています。

 
つまり、グーグルが将来、無線周波数を確保し高速通信網を整備し、街中にICタグのリーダを張り巡らすことによって、ICタグをつけているあらゆるものにアクセスすることができるようになります。つまり、リアルの世界でもICタグという“タグ”をつけているものであれば、技術的に見れば、容易に位置情報や属性情報等を検索できるということを意味しています。

 
インターネットの検索で既に確固たる地位を得たグーグルが次に目指しているのは、リアルの世界における検索なのでしょうか?グーグルが積極的に携帯のOSや周波数そしてICタグ等のモバイルやユビキタスの分野に、積極的に踏み込んできているところを見ると、グーグルは本気でリアルの世界においても検索を実現しようとしているのではないかと感じています。

 

Comment(0)