激化するソーシャル・プラットフォーム競争
マイクロソフトがWindows95を発売した時は、行列が並ぶ等大きな反響を呼びました。Netscape社が先行していたブラウザのNetscape NavigatorもInternet Explorerにシェアを奪われ、ここ十数年間はマイクロソフトがパソコンのOSやブラウザを支配する時代がしばらく続きました。
そしてグーグルがここ数年で急激にインターネットの世界で急成長し、マイクロソフトを脅かし、そしてマイクロソフトを超える存在になりつつあります。
先日、「週刊エコノミストの12/4特大号」に「シリコンバレー新潮流」という特集が組まれていました。その中で「巨人グーグルに挑むフェースブックの強さ」という記事があり、マイクロソフトは10月24日にSNSで急成長するフェースブックを2.4億ドル出資し、フェースブック+MS連合を組み、グーグルを中心としたオープンソーシャル企業連合との2大陣営によるソーシャル・プラットフォーム競争が今後激しくなると予想しています。
一方、Web2.0が成熟し、次のウェブの世界はセカンドライフ等に代表される仮想空間をWeb2.0の次の本命である「セカンドウェブ」と位置づけ、利用者が複数の仮想空間を横断できる「マルチバース化」等が実現できる新たなソーシャル・プラットフォームと考える動きも出てきています。
そしてさらに、モバイル環境のオープン化が進み、11月5日には米グーグルが携帯電話用のプラットフォーム「アンドロイド」を発表しました。アンドロイドが既存の携帯電話のOSにどの程度対抗できるか未知数ですが、仮にグーグルが携帯電話のプラットフォームを握れば、携帯分野においてもソーシャル・プラットフォーム化が進むことが予想されます。
そしてグーグルは、周波数競売への単独参加を表明(関連記事)し、すべてをインターネットに接続し、ソーシャル・プラットフォーム化を目指そうとしています。