ソーシャル・コマースの未来は商店街の八百屋さん
グローバル規模でSNSのサイトの争奪戦が始まっています。10月24日、人気SNSの米Facebookと米Microsoftは、MicrosoftがFacebookに2億4000万ドルを出資すると発表しました(関連記事)。
何故MSはGoogleと争奪戦まで繰り広げてFacebookを傘下におさめようとしたのでしょうか?「FacebookがGoogleではなくMSを選んだ理由」を読むといくつか興味深いことが書かれているのですが、世界でアクセスが6番目に多いサイトを使い、広告プラットフォームビジネスを拡大していこうという意図が見られます。
月刊ascii
Dec.2007を読むと、米国ではここ1~2年ほど「ソーシャル・コマース」が話題になっているようです。SNSとEC(電子商取引)を融合するモデルで消費者の意見や傾向がネット販売に結びつくというものです。本誌の中では、「コマースの未来は、商店街の八百屋さん感覚」とも書かれています。
以前、「mixi(ミクシィ)成長の鍵は“社会インフラ”+“コンテンツ売買”」というブログを書かせていただきましたが、東洋経済オンラインの中でミクシィは新しい収益モデルとしてコンテンツ売買を検討しているということが書かれています。
私が小さいころは近くに八百屋さんがあり、母親といっしょに出かけて、八百屋さんの店員さんから「今日はキャベツが新鮮で安いよ!!」という感じで、会話をしながら野菜を買うという営みが良くありました。しかし今は、スーパーが大型化し、その光景を見るのも少なくなりました。消費者は商品を購入するときに、例えば、SNS等を通じて提供者側と会話をしながら購買をするというソーシャル・コマースの世界が日本の中でも一般化していくのかもしれません。