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2013年1月1日 » |
エー、しょうがないので、それらしい記事をでっち上げようかと。
大学院の専任教授生活も5年目を終えつつあり、その間に「からだの文化」イベントを数回行い、今年は初めての大規模シンポとして、『闇の国々』の作者お二人と大友克洋氏をお招きした。BD関連イベントの一環として、成功裏に終えることができた。ここ数年のBD出版ブームを着地させる手助けを多少なりとできたかと思う。BD関係者との交流、BDの日本への浸透の現象は、日本マンガを世界に開く機会にもなるだろうし、研究の面でもマンガ史を世界史に開いてゆくきっかけになればと思う。もっとも、いささかBDやアメコミの出版点数が多すぎる気がする。飽和して失速しないように願いたいものだ。また、昨年から学習院に研究者として来日した米国のマンガ研究者との交流研究も成果をあげることができたと思う。
僕は学習院大学大学院の新専攻に呼ばれたが、もとよりアカデミックな修練をへた者ではない。しかし、それなりの役割があると思っていて、何とかこの5年間、学習院にも、マンガ研究にも、一応できる範囲の成果はあげられたのではないか。その意味で、今年のイベントの成功は指標になったかなと。短期的な成果にはなったと自分では思っている。長期的には、優れた研究者を輩出することだが、それは5年やそこらでは実現できない。最低10年を考えないといけないだろう。
とはいえ、今現在も担当する修士生が修士論文を書いていて、締め切りは1月半ばだ。毎年のこととはいえ、いつでも送られてくる論文部分をチェックして直し、送り返す準備をしてなければならない。大学の授業、ゼミは終わっても、仕事が終わったわけではない。今年は一人だが、来年は複数人になるので、もっと大変なんである。つわけで、来年の抱負は、とにかくバリ島に行くことである。それを思って、年の変わりを迎えたい。なんか、なさけないなー。
ともあれ、みなさん、よいお年を。来年もよろしく。
追伸
思い出した。今年前半は、インフルエンザと甲状腺機能亢進症でひどい目にあったんだった。今は回復して、体調はひじょうにいい。ちょっと前、1年の疲れが出たのか、ちょっと風邪っぽかったが、おとなしくしてたら回復した。無事、新年を迎えられそうです。ありがたい。
1年の疲れが出てる人も多い上、インフルとノロもはやってるみたいなので、みなさんお気をつけて。基本、うがいと手洗いですね。
DVDで観た。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0010756
全編、記録映像で構成された作品で、それなりに面白いSFミステリーだが、何というか、とても古典的なSF小説を読んだような感じがする。全編記録映像というのは、つまりBGMが一切ないということで、音楽がないと映像の連続はどんなふうに受容されるか、ということが感覚的にわかる。全部で87分ほどの、現在の映画としては長くないはずの映画なのに、2時間以上観ていたような感じになるのだ。しかし、これまた年末にふさわしいとはいえない映画だし、記事でありました。とほ。
2011年10月刊の本で、最近、未読本の山の中から発掘し、読んでみた。
タイトルの「ポルノ雑誌の昭和史」は、いささか言い過ぎで、内容はご本人がかかわった70~80年代のポルノ雑誌周辺の裏話。若い頃個人的にもお世話になった雑誌のタイトルや、マンガ方面から興味をもっていた雑誌などの話が出てきて、おかしい。著者は、当時やはり同じ業界にいた故米沢嘉博とも親しく、「月刊OUT」のみのり書房が出したマンガ誌「Peke」(後続誌「コミックアゲイン」も手伝ったらしい)という、「COM」の夢再びみたいな雑誌を作り、ロリコン・ブームを先導して、マンガ史にも足跡を残している。そのへんの話も、ときどき顔を出すので、マンガ史研究的には資料でもある(記述が錯綜してるのが難だが)。70~80年代の「ニューウェーブ」や、女性作家の誕生には、じつはエロ系雑誌が大きな役割を果たしていて、なかなか外からはうかがい知れない業界なだけに、このあたりはもっと詳しく知りたいところだ。
しかし、不思議と、エロ雑誌の版元の名前とか、意外におぼえているもので、「あ、この社名、記憶にある」とかいうのが多い。エロ系に対する男子の集中力というのは、あなどれないのだね。とくに、エロ系雑誌を出していた北見書房については、ビニ本ブーム終息ののち、社長が大崎で焼き鳥屋を営んでいたとの記述があり(p67)、びっくりした。じつは、大崎駅近く、いつも歩く住宅街に「北見書房」と書かれた、打ち捨てられた倉庫のようなビルが今でもあるのだ。どっかで見た社名だと思ったよ。記憶違いでなければ、つまり大崎に同社はあったのだね。今は、使ってないようだが、どうなってるんだろうか。
あと、僕の知り合いの名前も、たまに出てきて、にやりとする。竹熊健太郎、小形克弘、高取英、藤原カムイ、神埼夢現など。小形は、フュージョンプロダクトでバイトしてた頃から知り合いで、彼の担当で83~84年「コミックボックス」や「アリスくらぶ」に「模写によるマンガ批評」のようなものを描き始め、やがてマンガ批評本もフリー編集者の小形とともに作ってゆく。小形、竹熊とは『マンガの読み方』(宝島社)も作った。神埼さんには、本の装丁をお願いしたこともある。何というか、自分も歴史の一部みたいな(事実そうなのだが)ヘンな感じだ。
登場する雑誌では、アリス出版「GIRL & GIRL」に、『妄想族』というギャグマンガを数回連載したこともある。その社だったかどうか忘れたが、エロ系弱小出版社だけに、振込手数料を天引きしたり、みみっちい業界ではあった。あげく、原稿料を社まで取りに来いということになり、めんどくさくなってやめた気がする。貸本マンガみたいないい加減さが、たしかにあって、マンガを描く場としては面白くて好きだったのだが、原稿料のやりとりなどはきちんとしてないと我慢できない性分なので、その点では体質にあってなかったかもしれない。
当時、自販機本はマンガでも注目されるゲリラ的、アングラ的な媒体だった。77年には、全国に自販機が1万3000台、東京2800台、大阪1100台、ある特定グループで7000台持ってたとか、貴重な資料的記述もある。中央の出版流通ではない、営業で回るエロ本流通の話とか、「少女アリス」誌の吾妻ひでおの原稿料が、ほかより高くて1ページ1万円だったとか、面白い情報が色々載っている。しかし、大晦日に書く記事じゃないなあ。
「たけくまメモ」関連記事
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-96e9.html
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http://kenrei1.blog50.fc2.com/blog-entry-32.html
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