« 2011年9月30日

2011年10月4日の投稿

2011年10月7日 »

昨年に続き「からだの文化」第二弾を10月15日(土)の午後1時から開催します。
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/g-hum/cult/05news.html

今回のテーマは「書」。石川九楊編の叢書『書の宇宙』での僕の素人書論連載(のち『書って何だろう?』二玄社刊)の担当者であり、その後、エッグファームズでの書の練習会で教えてくれた古川英文氏を講師に、実際に「書」を体験するワークショップが目玉です。古川さんの指導は、ふつうの書道教室とはかなり違い、その面白さは教えられた僕が保証します。

僕は、「マンガと書」と題して、マンガや書を描く・書くこと、それを見る・読むことを、身体性でつなぐという、ちょっと綱渡りな発表になるかと。研究発表というほどの完成度は・・・・ないかも。昨年も参加してくれた野村英登氏も、「文字と信仰」という研究発表をしてくれます。

参加希望の方は、上のURLから学習院身体表象の新着情報に行っていただき、最後の一行「ポスターはこちら(PDFファイル)からご覧いただけます」の「こちら」をクリックしてください。チラシの裏面に参加希望の連絡先と記入項目があります。

今回、筆を使うので、ご持参の方以外は筆代500円(参加費 ただし筆自体は1100円です)が必要です。締切は一応10月11日(火)。定員30名になってます。

natsume

昨夜、日暮里サニーホールで山田さんと久しぶりにお会いして、ほぼノーアイデアで(って、いつものことだが)お話を始め、じつに楽しい90分を過ごした。

まず昨年の「からだの文化」での出会いと、その折の山田さんの指導の面白さ、そこでパフォーマンスしたときの感想などをお話しし、馬貴八卦掌の話、書の話、マンガの話、部分と全体の話などなど、例によって当たるをさいわいに話し倒して、「笑い」もとって(どうしてもコレやらないと話した気がしないんだよな)じつに楽しいトークになった。

昨年のフリーなパフォーマンスでは、自然と八卦掌の動きがベースになり、同時にそれがバラけて、観ている人に向かってゆく感じが自分ではとても面白かったのだが、そういえば書の練習をしていたとき、古川さんがよく「暴れる」という表現をしていたのと通じるな、と思ったり。また、30分ほど会場と質疑したのだが、なぜか武術関係の方の質問が多かった。

昔、一緒に八卦掌を習っていたMさんが偶然いらして、トーク後に山田さんまじえ、6人くらいでそば屋に流れ、そこでも話が盛り上がり、結局11時頃まで。こんな仕事だったら、いくらでもやりたいなあ。「マンガ夜話」の話が出て、いしかわじゅんのことを話したら、山田さんはお知り合いだった。

トークの中で、「部分は存在するが、常に全体と同時にあり、とくに中心とつながっている」というお話を、八卦掌の動きを交えて話したら、山田さんは興味をもたれてメモされてた。李先生のいつも話されることを、僕なりに要約したのだが、この原理は書にも通じる。

あと、模写マンガ批評時代の、アトムの手の描き方の変化と、線にかかる圧の違いを、ホワイトボードに描いて説明したのも、山田さんにはすごく面白かったようで、「ダンスも同じです」とおっしゃっていた。

「からだの文化2」と、『書って何だろう?』(二玄社)の宣伝もさせていただきました。なかなか刺激的なトークでした。ありがとうございました。

natsume

« 2011年9月30日

2011年10月4日の投稿

2011年10月7日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
natsume
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ