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2010.8.2 花園大学集中講義 「身体」という主題をめぐってマンガ表現の何が見えてくるか? レジュメ

夏目房之介 前日講演「忍者・魔球・格闘技 戦後少年マンガの身体像」より敷衍

1)不死身の身体 マンガ的な「不死身の身体」は、日本だけの現象ではない

DVD上映 ディズニー「ミッキーマウス」『蒸気船ウィリー』(1928年 トーキー)「フィリックス・ザ・キャット(Felix the Cat)」『うらないで大さわぎ(フィリックスの占い師)』(1928年)(1919年からアニメ 同年新聞連載マンガ)

[1]  首つり途中で家の梁ごと街じゅうをなぎ倒して走る身体 19世紀前半のスラップスティックな表現

ルドルフ・テプフェール(1799~1846 スイス)『ムッシュ・ヴィユ・ボア』(1827年手稿→1837年単行本刊行)

カリカチュア(カートゥーン)ではなく、近代マンガ(コミック・ストリップ、BD)の「父」と呼ばれる

[2] 爆発でも死なない、パンにして焼かれても死なない身体 米コミック・ストリップに影響

ウィルヘルム・ブッシュ(1832~1908 ドイツ)『マックスとモーリッツ』(1865年)詩とマンガ

明治期に日本で出版(日本語のローマ字版、絵は木版で再現)羅馬字会1887M20~88年刊(1) 占領期にも翻訳版

[3]轢断される身体 ウィンザー・マッケイ『レアビット狂の夢(Dream of the Rarebit Fiend)』(「ニューヨーク・イブニング・テレグラム」紙1904~11年「ニューヨーク・ヘラルド」紙1911~13年連載)写実的な造形描写→夢落ち?

●神話・伝説・昔話の類にも同様の「身体」は登場する→連続画像として視覚化したのが「マンガ」 叙述と画像

→1)神話的な身体は死なない(説話伝承) 2)連続する画像(コマ)によって分節(マンガ史)

→3)物語性が高度化するとシリアス度が高まり、人物描写のリアリティの獲得とともに違和感が生じる?→スラプスティックな意外性の「笑い」 なぜ、マンガ(あるいは初期映画~マンガ映画、スラップスティック映画)において「不死身」が可能なのか?→「それがマンガだから」 同義反復の答え →では「マンガ」とは何か?

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夏目 房之介

夏目 房之介

72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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