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先日、小学館クリエティブの白土三平『嵐の忍者』復刊解説を書くので、色々資料を読んだ。
とりあえず手元にあるデビュー作復刻や『からすの子』『消えゆく少女』などを読み、仕事場で見つけられる資料をコピーして読んだ。白土に関しては、ちょっとちゃんとやんないとな、という気持ちもあったからだ。

毛利甚八「白土伝」(小学館「カムイ伝全集」連載) 貴重な白土インタビューに基づく伝記
四方田犬彦『白土三平論』作品社 04年
加太こうじ「白土三平」 『紙芝居昭和史』岩波書店 04年
副田義也「孤独な技能者の肖像 白土三平「カムイ外伝」 『魅惑の少年漫画』河島書店 68年
同上 「ビッグ作家論 第一回 白土三平」ビッグコミック 78年3月10日号
石子順造「擬似近代を告発しえたか 白土三平論」 『現代漫画論集』青林堂 69年
長谷川裕『貸本屋のぼくはマンガに夢中だった』草思社 99年

で、まぁとりあえず、この範囲で原稿を書いた。もちろん資料全部は使えていない。資料読みすぎてデキはいささか中途半端になった気がするが。でも、時代によって変化する言説と白土三平を巡る様々な変化が感じられて、だんだん資料集めが面白くなってしまい、さらに自宅の本棚からこんな本を引っ張り出した。

藤川治水『子ども漫画論 『のらくろ』から『忍者武芸帳』まで』三一書房 67年
石子順造「歴史劇画 白土三平」 『マンガ芸術論』富士新書 67年
草森紳一「白土三平のマンガ」 『マンガ考』コダマプレス 67年

多分、ほかにも鶴見俊輔の論考とかCOMやガロひっくりかえして読者の論とかもあるだろう。仕事場と自宅だけでも、かなりの種類の時代別の言説が並べられる。そんなことしてる時間がどこにあるんだ、ということは別にして、これけっこう面白いには違いない。

とくに石子順造の論考は、文章の厄介さはともかく、かなり面白い。再考に値する。
また副田義也は、当時は興味なかったが、今読むとカムイの中性的な魅力に倒錯的な傾向をかぎとっていたりして、なかなか示唆的なものがあったり。
時間があったら、順に引用して紹介したいのだが、さて・・・・いつの話だ、いったい?(笑

natsume

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72年マンガ家デビュー。現在マンガ・コラムニストとしてマンガ、イラスト、エッセイ、講演、TV番組などで活躍中。

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