永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

« 2006年8月1日

2006年8月2日の投稿

2006年8月3日 »

グローバル化する世界で、オープンなコラボレーションの場が広がり、様々な価値観を持った人達と協業する場面が増えてきています。

国や民族の文化の違いに留まらず、部門の文化の違い、企業の文化の違い等に対する理解も必要になります。

このような背景があって、よりスムーズに異文化コミュニケーションを行うための研修に出たのですが、大変勉強になりました。

特に参考になったのは、文化を以下の10個の次元に分けて分類し、相手がどのモードなのかを理解するアプローチです。

「環境に対する認識」、「時間の認識」、「行動様式」、「コミュニケーション方法」、「空間の認識」、「権力の認識」、「個人としての振る舞い」、「競争・協業」、「構造」、「思考形態」

国を例に考えると、「競争・協業」の次元では、日本は多くの対内的には「協業的」、対外的には「競争的」です。中国も日本と同様ですが、これが米国だと一般に「競争的」になります。

時間の認識では、日本の場合、多くは「時間に正確、時間が行動を規定」し、「伝統を尊重し、かつ長期的利益を短期的利益に優先する」傾向に対し、中国は「時間は緩やか、行動が時間を規定」し、「長期的利益を尊重しつつ、より短期的利益も重視する」傾向。米国は「時間に正確で、時間が行動を規定」で、「短期利益志向」というように分類できます。

尚、上記はあくまでもそれぞれの国民性全体を理解するための目安です。言うまでもなく、米国人で協業的な人もいますし、中国人で時間に正確な人も日本人で時間にルーズな人もいます。

この10個の次元は国によって様々な組み合わせがあり、それぞれの国が独自のパターンを持っています。

我々は往々にして米国のパターンをグローバル・スタンダードと認識し勝ちですが、米国もそのような多くのパターンの一つに過ぎません。

従って、「グローバル・スタンダード」という全世界共通のものは自発的には生まれないのだということを、改めて認識した次第です。

もし「グローバル・スタンダード」というものがあるとすれば、文化によって様々なパターンがあり、どれ一つとして同じものが存在しないということを認識した上で、その多様性を尊重しつつ対処する姿勢・態度を持って、多様性の中で作り上げていくものなのではないでしょうか? 決して、どこかの一国の価値観でリードして作り上げるものではないと思います。

参照リンク:
ロー・コンテキスト社会 & ハイ・コンテキスト社会
日本と全く違う、中国の消費者

nagai

« 2006年8月1日

2006年8月2日の投稿

2006年8月3日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

永井孝尚

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
mm21
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ