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永井孝尚のMM21

マーケティングとは? グローバル化とは? ライフワークとは? 一緒に考えてみましょう

日本経済新聞2013/5/25の連載「仕事図鑑 CGアニメ監督の仕事」で、CGアニメを制作するDLEで監督を務める谷東さんが次のように語っています。

---(以下、引用)---

どうすれば、CGアニメ監督になれますか?

まず映像をたくさん見ることですね。すると「これが好き」という映画やアニメが見つかります。今度はそのお気に入りを繰り返し見て、なぜ好きなのか、面白いと感じるのかを、自分なりにじっと考えるのです。自分で映像を作る時に、とても役立ちます。今でも僕は仕事の合間を縫って、できるだけ多くの映像を見ていますよ。

---(以上、引用)---

これはすべての仕事に通じる素敵な言葉だと思います。

何かを作る場合、必ずお客さんがいます。

自分がそのお客さんの立場になって、「気に入った」理由をじっくり考える。

このように自分の内面を掘り下げることで、お客さんが本当に何に価値を感じているかが徐々に分かるようになります。

これがお客さんの立場に立った商品作りに活かすことができるのですよね。

 

ふり返ってみれば、私がマーケティングやビジネススキルの講演をさせていただく場合も、このように考えたことを身近な事例に置き換えてお話しすることが多いのです。

 

単に真似るのではなく、深く学んでいく。「守破離」につながる言葉でもあると思いました。

 

 

nagai

CAKES連載中の「100円のコーラを1000円で売る方法」の第三回目「アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか? ?? 事業の定義 ?? (後編)」が昨日配信されました。

本連載は週二回、火曜と木曜に配信予定です。配信当日12:00-13:00はCAKESに登録していない方も、無料でご覧になれます。

サイトもできました。こちらです。

Cakes2

火曜と木曜のお昼休みに是非チェックください。

 

 

nagai

グローバルコミュニケーションでは、日本でありがちなこのような表現は、なかなか相手に伝わりません。

■婉曲話法...回りくどく遠回しな言い方です。

例「嫌いというわけでないのですが、この話をお受けするのはちょっと」

→これは適切な英語に訳せません。あえて訳しても、何を言っているのか分からない英語になります。

■説明先型...説明が先に来て、結論が後になる言い方です

例:「xxxという状況で、xxxになって、最終的にはxxxになった。だからzzzです」

→ただでさえ日本人が英語で意志を伝えるのが難しいのです。このような順番で話しても、シンプルな結論を期待している相手は何を言いたいのか分からないのです。

■不合理な結論...論理不足で、相手からするとなぜそんな結論になるのかが分からないケースです。

例「最近不景気なので、商品が売れない。だから営業成績が落ちた」

→ありがちな言い訳です。しかし不景気でも商品が売れているケースは沢山あります。不景気は営業成績が落ちた真の理由ではありません。

 

しかしこの3つの例、私たち日本人にとっても本当は分かりにくいのではないでしょうか?

面と向かって言う人は少ないと思いますが、私は「要はどういうことでしょうか?」とか「なんでそうなるんでしょう?」と思います。

日本人は「すべての人は同じ(であるべき)」と思うため、多少の違和感を感じてもあまり明言しません。そのために上記の言い方でも波風が立たないために通用します。

しかしグローバルコミュニケーションでは「すべての人は異なる(のが自然な状態)」という前提でコミュニケーションが行われます。そのため上記の言い方では通用しないのです。

グローバルコミュニケーションだと次のように言い換える必要があります。


■婉曲話法

「嫌いというわけでないのですが、この話をお受けするのはちょっと」

→「この話の前に、別のオファーを検討中なので、保留させて下さい」(理由を明言する)

■説明先型

「xxxという状況で、xxxになって、最終的にはxxxになった。だからzzzです」

→「zzzです。理由はxxxという状況で、xxxになって、xxxだからです」(結論から述べる) 

■不合理な結論

「最近不景気なので、商品が売れない。だから営業成績が落ちた」

→「不景気の影響を受けて銀行の貸し渋りがあり、A社が倒産した。A社案件が今期の売上目標達成の5割を占めていた。だから営業成績が達成できなかった」(ロジックを明確にする)

 

私たち日本人にとっても、後者の言い換えた表現の方が分かりやすいのではないでしょうか?

これた言い換えた3つの表現に共通するのはロジックです。

ロジックを鍛えることで、グローバルコミュニケーション能力も鍛えられます。

そしてそれは、日本語でのビジネス力向上にも役立つと思います。

 

 

nagai

今、書店に行くと、英語の本が山積みです。

TOEICスコアを課す会社も多いこともあり、英会話スクールも繁盛しています。

しかし、英語力があること=英語でコミュニケーションできること、ではありません。

「え、英語ができるようになると、英語でコミュニケーションできるようになるんじゃないの?」と思われるかもしれませんよね。

でもこれは、英語で仕事をしている環境にいるビジネスパーソンとしての実感です。

英語力があっても、グローバルコミュニケーションで相手に伝わらないことはとても多いのです。

  

その理由は、英語をいったん脇に置いて、日本人同士のコミュニケーションを考えると分かると思います。

同じ日本人から届いたメールやビジネス文書(日本語)を読んでも、何を言っているかさっぱり読み取れない、という経験をなさった方は多いのではないでしょうか?

日本語ができるからと言って、日本語でビジネスコミュニケーションができるとは限らないのです。

ではこのような人が仮にTOEIC満点だったとして、英語でコミュニケーションできるでしょうか?

多分英語はそれなりに伝わるでしょうけれども、仕事で必要なコミュニケーションはできないのではないでしょうか?

つまり、日本語でビジネス文書が書けないと、英語でも書けないのです。表題の通り、"Unless we communicate in Japanese, we never communicate in English."ということですね。

 

TOEIC満点の新入社員が、海外と英語でコミュニケーションしているようなケースでは、一見英語で意思疎通しているように見えるので、コミュニケーションできているように見えるかもしれません。しかしビジネスの基本が分からないと意思疎通はできないのです。(もちろん、新入社員でもビジネスの基本ができている方がいるかもしれません。でもきわめて少数派でしょう)

  

ということで、「グローバルコミュニケーション力向上の前に、まず日本語でのビジネスコミュニケーション力向上が必要」と感じる、今日この頃です。

 

 

nagai

CAKESによる「100円のコーラを1000円で売る方法」連載の第2回目「アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか? —— 事業の定義 ——」が配信されました。

「100円のコーラを1000円で売る方法」第一章の前半部分です。

Cakes20130521

CAKESに会員登録している方は全部が、会員登録していない方も本日掲載分の前半が、ご覧になれます。(プロローグは全文公開されています)

また今回配信分は、5/21(火) 12:00-13:00に限り無料でご覧になれます。

 

今後、毎週火曜日と木曜日に配信予定です。

よろしくお願いいたします。

 

 

nagai

私の著書をご紹介している"Takahisa Nagai Official Site"というホームページがあります。

これは昨年9月頃にホームページページビルダー16で四苦八苦しながら作成したものです。

実はこの時、テクネコの加藤さんから「ホームページビルダー17がオススメですよ」というアドバイスをいただきました。ただ発売日は10月だったので、この時は取り急ぎ16で作成しました。

 

来月に「100円のコーラを1000円で売る方法3」が発売されることもあって、ホームページを一新するために、先週からホームページビルダー17を使って、時間を見つけて試しています。

いやぁ、まったく加藤さんがおっしゃる通りでホームページビルダー17はすごいですね。もう旧バージョンには戻れません。

思いつくかぎりで書いても、

・WordPress用テンプレートを使うと、スマホ用サイトも自動的に使えるようになる

・メニュー構成が簡単に変更できる(以前は結構大変でした)

・サイドバーにウィジェットを自由に追加削除できる。たとえばこのオルタナブログで書いているブログ一覧が簡単に表示できる

・ウェブ上に作成されるhbpダッシュボード経由で、コンテンツをブログ感覚で自由に追加・変更・削除できる (PC上のホームページビルダーを使う必要がない)

普段はそれほどホームページを作って運用をしていないので、概念を理解するまでにちょっと時間がかかりましたが、この週末でかなり理解が進みました。

ブログで日々投稿している人手あれば、ホームページ更新もタイムリーにできそうです。

 

6月上旬に「100円のコーラを1000円で売る方法3」が出版されるまでには、完成させたいと思います。

 

 

nagai

完結編となるシリーズ第三作目が、6月10日に出版されます。

 

2011年11月に出版した「100円のコーラを1000円で売る方法」は、マーケティング戦略をテーマに、マーケティングの基本をご紹介しました。

主人公の宮前久美は商品企画部の主任、メンターの与田誠は商品企画部次長、ライバルの内山明日香はVM社のセールスでした。

 

2012年9月に出版した「100円のコーラを1000円で売る方法 2」ビジネス戦略をテーマに、競争戦略、仮説思考・論点思考、成功体験からの脱却などをご紹介しました。

主人公の宮前久美は商品企画部の課長、メンターの与田誠は商品企画部の部長に昇進、ライバルの内山明日香はVM社の商品戦略課長になり、バトルを繰り広げます。

 

2013年6月に出版する「100円のコーラを1000円で売る方法 3」イノベーションをテーマに、さらに様々な最新理論を分かりやすくご紹介しています。

主人公の宮前久美は商品企画部の部長、メンターの与田誠はグローバルのライバル会社社長に就任、内山明日香のVM社との壮絶な三つどもえの戦いになります。

 

アマゾンでも予約が始まりました。→こちら

よろしくお願いいたします。

 

 

nagai

ニューズウィーク日本語版に、冷泉彰彦氏のメッセージが掲載されています。

「橋下発言」はアメリカからどう見えるか

短いメッセージなので引用は割愛しますが、橋下氏発言問題に対して秀逸な論点を提示しています。

このような問題はともすると、「自分はこう信じている」「ケシカラン」という感情論に走り勝ちです。

しかし冷泉さんの文章を読むと、このような問題こそ、感情論に走らずに事実を整理して議論することが必要であることがよく分かります。

そして政治家たちの感情的なメッセージを受けて、私たち国民が将来の日本を誤った道に向かわせないためにも、「教養」が必要であることを痛感します。

昨日、当ブログのエントリー「読書は、私たちの頭脳を徹底的に鍛える」を書いた際にも考えたことですが、「もっと本を読むべきだなぁ」と再認識しました。

 

 

nagai

「ぼくらの頭脳の鍛え方 必須の教養書400冊」(立花隆、佐藤優)を読みました。

まずお二人の読書量がケタ違い。

立花隆さんの蔵書数は7-8万冊、毎月の本代が十数万円。

佐藤優さんの蔵書数は1万5千冊、毎月の本代が約20万円。

 

本書は初心者向けのガイドブックではありません。

本書を読むと、幅広い分野の圧倒的な読書量が、教養をかたち作り、頭脳を鍛えるということがよくわかります。

興味深い箇所が満載で、夢中になって読みました。

そのうちのごく一部をご紹介します。

---(以下、p.18から引用)---

佐藤 彼(毛沢東)は文化大革命のときに、民衆を愚民化して操りやすくするためにはリテラシー、読書能力を落とせばいいと考えた。....中国のように本を読むのはエリートという伝統があるところで、読書文化を絶ち、思考する脳回路を停止させようとしたんです。

---(以上、引用)---

この一節からも、読書の大切さがよく伝わってきます。

私はネットからかなり情報を得ている方だと思いますが、それでもネットで得られる情報と、読書で得られる情報は、深さがまるで違うことを実感しています。

 

---(以下、p.30から引用)---

立花 ...狂った政治思想はみなユートピア思想から生まれている。政治の基本は、ユートピアなんてものはないし、作ろうとすれば逆ユートピアを生むだけだったという歴史の現実を直視するレアリズムの認識から出発すべきです。

---(以上、引用)---

この認識を持っているかどうかの違いは大きいと思います。

 

---(以下、p.124から引用)---

立花 プラグマティズムはアメリカ的なものの考え方を理解する上で、いちばん重要なものの一つですが、日本では原典が読まれないから誤解している人が多い。ある観念が正しいかどうかは、それが現実化したときの結果によってのみ判定される。「樹はその実らす果実によってのみ判定される」という考え方です。それはイエスの哲学だったし、キルケゴールの哲学だった

佐藤 正しいことをやれば、どうして成功するのか、それは神様が判定しているからだ。これがプラグマティズムなんです。...だから、力によって戦争に勝利することを正当化することができる。

---(以上、引用)---

短い文章ですが、自分の米国人とのビジネス経験でもその通りであり、ハラ落ちする話だと思いました。

米国人と仕事をするビジネスパーソンは、プラグマティズムを理解すると、相手がどのように考え、判断するかがよく分かると思います。

 

---(以下、p.124から引用)---

立花 日本人は頭の中からゲオポリティクスが一切消し去られてしまった珍しい国民となってしまった。ゲオポリティカルに世界を見ることができないから、日本人は独自の世界戦略を立てることができない。日本人に欠けている最大の教養アイテムはゲオポリティクスだと思います。

---(以上、引用)---

本書では紹介されていない本ですが、大学時代に「悪の論理―地政学とは何か」を読んで衝撃を受けたことを思い出しました。

本書でも書かれているように、占領軍が地政学を禁止したことで日本人にはこの考え方がまったく欠けています。ビジネスパーソンがグローバル戦略を考える際には必要な教養なのかもしれません。

 

---(以下、p.245から引用)---

立花隆による「実践」に役立つ14カ条

....

(7) 本を読みながらノートは取るな。どうしてもノートを取りたいときは、本を読み終わってから、ノートを取るためにもう一度読み直した方が、はるかに時間の経済になる。ノートを取りながら一冊の本を読む間に、5冊の類書を読むことができる。

---(以上、引用)---

私は時々本のサマリーをノートにまとめることがありますが、これは実感します。

気になった場所毎にノートを取ると、読書のリズムが失われてしまうのですよね。気になった部分に傍線を引いたり折り曲げたりして、後で見直して必要な箇所をメモを取る方が効率的です。

 

本書のごく一部を引用させていただきました。

膨大な知識が詰まっており、読んで満足感も多かった一冊でした。



 

 

 

nagai

本日2013/5/16(木)午前7時から、「100円のコーラを1000円で売る方法」CAKESで順次配信されます。(CAKESはデジタルコンテンツ配信プラットホームです。詳しくはこちら)

本書のプロローグについては、CAKESに会員登録をしていない方もご覧になれます。

無料公開ということですね。中経出版さん、太っ腹です!

こちらからどうぞ。

こんな感じで、オリジナルの本書版に、コミック版の絵が挿入されている形になっています。

Cakes_prologue

 

本書をまだお読みになっていない方は、この機会に是非どうぞ。

 

加えて、もう一つニュース。

冒頭の紹介文で、サラッと下記文章が書かれています。

6月7日に『100円のコーラ』シリーズの完結編『100円のコーラを1000円で売る方法3』が刊行されます。そこで第1弾『100円のコーラを1000円で売る方法』を完全公開。 .....

そうなんです。ついに完結編が来月上旬に出ます。

詳しくは追って当ブログでご紹介します。お楽しみに〜。

 

 

nagai


プロフィール

<!-- include:/mm21/profile_name.html -->永井孝尚<!-- dolphin=1 --><!-- /include:/mm21/profile_name.html -->

永井孝尚

日本IBM・ソフトウェア事業部SWGイネーブルメント・マネージャー。
著書「100円のコーラを1000円で売る方法」(中経出版)、他数冊。

詳しいプロフィール

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