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1000円のコーラを100円で買う方法

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永井さんが「100円のコーラを1000円で売る方法2」を出版されるとのことで楽しみです。

さてビジネスの普通の考え方では100円のコーラを1000円で売るための付加価値の創出を考えるのですが、近年では「1000円のコーラを100円で買う方法」という考え方もまた重要になってきているように思います。

IT関係者であればオープンソースソフトウェアとの関連で「オープンコーラ」をご存知のかたも多いと思います。オープンコーラとはコーラのレシピーをGPLの元で切磋琢磨していくプロジェクトとのことです。私は飲んだことがありませんが、好意的な感想が多いように思います。このように自分で作って楽しむという行為は最近になって盛り上がっているようで「再現レシピ」で検索すると牛角のやみつきキャベツや吉野家の牛丼、ケンタッキーやマクドナルドのメニューまで様々なものが再現されています。その多くはインターネット上で注目を集め、多くの人に共有されています。

家でファーストフードを再現するというのは味わいそのものが目的と言うよりは過程と驚きを楽しむような側面が強いかと思いますが、もしリッツカールトンで行われているグラスやコーラの温度管理の秘密が突き止められれば、100円で買ってきたコーラを1000円(相当)の気分で楽しむことができるということで多いに話題になるのではないでしょうか?

もっとも、それを実際に試してみたところで1000円分の感動があるかというとおそらくそうではないでしょう。300円か400円くらいの感動にはなるかもしれませんが、何かが物足りなく感じるのではないかと思います。その残りの価値はというと国内最高水準のホテルという場面、雰囲気、空間が形成しているのでしょう。(残念ながら私は1000円コーラを飲んだことがなく推測でしか言えません)

100円のコーラに付加価値をつければ1000円でも売れるというのはおもしろい現象ですが、その付加価値をつけるためのノウハウにも価値が生まれ、場合によっては値段がついたり、すごいスピードで口コミが広まったりというのもまたおもしろい現象です。

永井さんの「100円のコーラを1000円で売る方法2」のオマケとしてリッツカールトンの方から「1000円のコーラを100円で楽しめる秘密のレシピ」なんていう小冊子をつけたらおもしろいかもしれないですね。

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