読書が大切と思う二つの理由
最近改めて思うのが、読書の大切さです。
自分で経験できることには、限界があります。
さらに、自分の経験の意味を自分自身で考えて学ぶことにも、限界があります。
読書はこの両方を増幅してくれます。
読書は、他の人たちが経験したことを極めて短い時間で疑似体験できます。
ビル・ゲイツは伝記をよく読んだそうです。恐らく偉人たちが何を考えたかを現在自分がビジネスで置かれた状況と照らし合わせて追体験しつつ、読んでいたのではないでしょうか?
さらに読書をしていると、「ああ、これは自分が経験したあの状況と同じだ」と思うことがあります。
たとえばジェフリー・ムーア著「キャズム」という本を読んだ際に、自分が企画してプリセールスを担当した新製品がなかなか売れなかった時のことを思い出しました。
セールス活動をしていると、自分の考えで速断即決で買い徹底的に使い込む少数派と、新製品のことは色々調べるものの実際のユーザー事例が出てから本格検討する多数派の2種類の見込み客がいることに気づきました。
本書で紹介された「キャズム理論」では、前者をアーリーアダプター、後者をアーリーマジョリティ(またはレイトマジョリティ)と呼びます。
このように、自分が経験したことの意味を、自分自身で再度ふり返って考えて、学びをずっと深めることができます。
1−2時間程度で読める本でも、執筆には多くの人が関与し、さらに手間と時間がかかっています。著者だけでなく、色々な人たちの知恵が詰まっていて、それが効率よく吸収できるようになっているのですよね。
本を書く立場になると、改めてよくわかります。
自分に合った本を見つけて、読書をすると、自分の経験がすごく増幅され、学びを深めることができると思います。