永井孝尚のMM21:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 永井孝尚のMM21

日本企業が、バリュープロポジションを活かし、進化するために

40代中頃になって、この考え方の違いは、小さいようで、実は自分の人生を左右する位大きいのではないか、と最近思っています。

 

人間とは不完全なもので、「自分に足りないこと」を考え始めると、キリがありません。

私自身、エンジニアから離れて十数年経過した現在はテクニカルスキルはありません。カリスマ性も全くありません。

写真では、スナップや風景等はそれなりに撮れますが、女性ポートレイト等は苦手です。

具体的な例としてスポーツを考えてみると、私は瞬発力等が必要なスポーツや球技は全くダメです。

ただ、ゆっくり長時間走ることは何とかできるので、10年ほど前にジョギンクに凝っていたことがあります。私がちゃんとできた唯一のスポーツです。

3年間かけて、なんとか4時間台前半でフルマラソンを走れるようになりました。いわゆる普通のジョギングランナーですね。

しかし、3時間を切るエリートランナーになるためには、恐らく仕事や写真、プライベートライフ等の他の多くのことを犠牲にし、何年間かけたとしても、達成できるかどうかわかりません。また、そのことに私は大きな意味を見出せませんでした。

ちなみに、ジョギングをしなくなった現在は、家から駅まで徒歩10分の道をダッシュすると、情けないことに、翌々日には筋肉痛になったりします。

 

では、自分に足りないものを改善する必要がないか、というと、そうではありません。

「自分は、何を目指したいのか?」

「そのためには、何が必要なのか?」

「必要なものに対して、自分は何が足りないのか?」

そのように考えた上で、「必要なのだけれども、現在足りないもの」を認識し、それを改善するのは非常に意味があります。

例えば私の場合、仕事ではマーケティング戦略が専門ですが、これを極めるために現在自分に足りないことは何か、その足りないものを改善するためには何を行う必要があるのかを、常に考えています。

一方で、「特に必要ではないのだけれども、現在足りないもの」は、優先順位を落としてもそれ程問題はないと思います。

ドラッカーは以下のように語っています。

「不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。」

(P.Fドラッカー「明日を支配するもの」)

人は、どうしても「自分に足りないものを補おう」と思い勝ちですし、その考え方は必ずしも間違っていません。

しかし、本当に必要とされるものを常に優先して考えていきたいものです。

人間、自分に足りないものは非常に沢山ありますし、それを補うためには膨大な時間がかかる一方で、人生の時間は意外なほど短いものですから。

nagai

Special

- PR -
コメント
木村務夢 2013/04/18 12:35

へぇ、「自分の足りないところ、自分の中の欠けてるところを治す」のはかなり時間やエネルギーを浪費するデメリットがあるのですね。
「PFドラッカー」といえば、やはり「ドラッカーのマネジメント」が想定されてました。


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/11855258

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

<!-- include:/mm21/profile_name.html -->永井孝尚<!-- /include:/mm21/profile_name.html -->

永井孝尚

オフィス永井代表。 著書「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズ(中経出版)、他。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2014年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
Special オルタナトーク

2014年に向けて

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ