きょこ コーリング:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) きょこ コーリング

広報・マーケティングを中心に、ソーシャルメディアそしてアプリなど、マーケッターの関心事を綴ります♪

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このブログを通じて、ご協力を呼びかけた、面識のある人と面識のない人のブログを閲覧することに関する研究と、社長ブログの研究(共同研究。私は責任発表者ではありません。責任発表者は東京経済大学 コミュニケーション学専攻科 修士課程の望月さん)。

お陰様で、9月17日、18日に東北大学にて行われた、日本社会心理学会47回大会にて、無事発表することができました。

ネットがらみの発表が多いのもこの学会の特徴だと思うのですが、タイトルだけを拾ってみても、

「ウェブログ利用が作者に及ぼす影響」

「BBS上の情報と現実の動きとの関連性」

「インターネットにおける自己呈示」

「インターネット利用が社会関係資本に及ぼす長期的効果」

「自己呈示としてのアバター利用」

「知識共有コミュニティを創り出す人たち」

などなど、興味深いものばかりでした。

そして私の発表と、自分が関わった発表についても、お約束どおり、ここで簡単にご報告をさせていただきます。なお、資料に関しては近日中に、日本社会心理学会のサイトでPDFが公開されますので、そちらもあわせてご覧ください。

「友人ブログと他人ブログ~ブログ閲覧理由の違いに関する初期調査~」

本調査では、面識のある人(友人)のブログと、面識のない人(他人)のブログの閲覧理由について比較をしました。

調査期間は、2006年6月12日-21日。有効回答者は101名(男性67名、女性35名)でした。

友人ブログ・SNS内日記を見る理由
-書き手の近況、考え方に興味
書いている人の「行動(近況)を知りたいから」「考え方を知りたいから」「趣味活動を知りたいから」のいずれか一つを選んだ人は67人いました。
「書かれている情報(内容)に興味があるから」を選んだ人は29人でした。

他人ブログ・SNS内日記を見る理由
-書かれている情報に興味
書いている人の、「行動(近況)を知りたいから」「考え方を知りたいから」「趣味活動を知りたいから」のいずれか一つを選んだ人は29人でした。
「書かれている情報(内容)に興味があるから」は53人いました。

よく見るブログを運営する友人像
職場や学校が同じだった、ネットで知り合ってからオフラインでも会うようになったをあわせると61.7%で、現在日常的に会う機会が少なく、

近況を知る手段
会ったときの話題づくり

としてブログを閲覧していました。

普段会う友人と答えた人も20%程度おり、その場合は、

話さない細かいことが書いてある
話さない感情や思いが開示されている

など、対面のコミュニケーションを補う目的で利用しているようでした。また先行研究では、ネットは話しやすいと言われますが、そのために、情報が開示されているのかもしれません。

次に、ブログを見るときに重視することについて聞いた回答を、数量化三類という方法を用い、カテゴリースコアをプロットしてみました。

その結果、友人ブログ閲覧者は

「近況が書かれている」
「ポジティブな感情が表されている」
「自己主張がされている」を重視しており、

他人ブログ閲覧者は、
「興味のある情報が提供されている」
「話題がタイムリーである」を重視しているということが示されました。

今後の展望ですが、性別の違いによって、閲覧理由が異なるようなので、自由回答の分析を進めていきたいと思っています。また、引き続き、閲覧理由の差を浮き彫りにし、ブログ、SNS内日記という比較的新しいCMCメディアが閲覧者にもたらす役割を明らかにしていければと考えます。

「社長ブログの開設動機と運用効果」(共同研究。責任発表者は望月さん)

目的は、個人のブログに関する先行研究はあるが、マスメディアの影響で注目された「社長ブログ」に焦点を当て、その概要を掴み、今後の研究の足がかりにするということでした。

具体的には、4名の社長(40代、既婚、会社設立10年未満、社員数50人未満、非上場)に半構造化インタビューを実施しました。

まとめは以下の通りです。

  • 開設理由は他者からの働きかけによるケースが4人中2人
  • 広報・宣伝の意味合いで開設しているものの、社員、家族、入社希望者など身近な関係者がメインの読者
  • 露骨な宣伝は行わない。会社のことだけでなく、プライベートなことも書いている。
  • ブログを書くことで自分の考えが整理される
  • 社長という立場を明確にしてブログを書いている。
  • ブログで書くこと、書かないことを明確にしてブログを運営している
  • レンタルブログを利用しているケースは4人中3人
  • 会社内でイントラブログを運用しているケースは4人中3人
  • 他の社長ブログの参照頻度は低い

予想通りの回答もあれば、そうではないものも。今後は、より広範な調査に発展させたり、実際のエントリ内容の分析を行って、社長ブログが運営企業、運営者、閲覧者にもたらす役割を探っていければと考えています。

             ◆    ◆    ◆

最後に「普通に働いてるんだから、学会なんて関係ないもんね」という方へ。普通に企業にお勤めの方もいらしてます。発表をしなくても、参加費を払って、大会だけに参加することもできます。「自分とは世界が違う」と決め付けてしまわずに、是非、少しでも興味があれば飛び込んで見るというのもいいかもしれませんよ!そんな私も、学会での発表は去年が初めてでした(笑)。

それから、アンケートやインタビューに快くご協力をいただいた皆様、ご指導くださった先生、アドバイスを下さった先輩やゼミの皆様、当日私の発表をご覧頂きアドバイスを下さった皆様、一緒に研究をしてくださった方にこの場を借りて御礼申し上げます。

追記:一部表現が不適切との指摘を受け、修正をしています(2006年9月22日午後15時頃)

きょこ

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プロフィール

加藤 恭子

加藤 恭子

IT記者を経て、ナスダック上場IT企業のマーケティング・PRマネジャーを歴任。
現在は、その経験を活かし、マーケティング・広報のコンサルティングを行う株式会社ビーコミの代表として活動。目黒広報研究所で広報に関する情報発信を行っている。

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