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2008年4月5日 » |
新年度2日目と言うことで偉そうにちょっとだけ新入社員向けメッセージを。
若い人の新聞を読む率は減少傾向にあって止まらないという。実際私も4~5年前に新入社員の研修に講師として参加した際に、「今日の朝刊を読んできた人は?」と問うた時に手が上がったのは全体の2~3割だったという経験を持つ。その時に彼らに説教したのだが、将来コンサルタントなどの上流行程を目指すならば新聞は絶対に読んでおくべきだ。
新聞を読んだほうが良い理由は以前にも書いた「紙の持つ一覧性の便利さ」「他の分野のニュースに気づくことによる知識や視野の広がり」以外にももう一つある。それは皆が知っていることを知るということだ。
コンサルタントのような職業になると相手の会社の経営層である役員や社長さんと話を機会が増える。話をするときに相手が何をどこまで知っているかを前提に知っていたほうが当然上手に話ができる。では彼らはどこから情報を得て“知る”のか。経験上彼らの主な情報源は社内の部下を別にすると、やはり新聞や雑誌、書籍と言った紙媒体のことが多い。
これが新聞に何が書いてあったかを知っておく理由だ。彼らに取って新聞に書かれていないようなキーワードは初めて聞くキーワードなわけで、当然説明の際にそうしたキーワードは補足をする必要がある。今だと仮想世界やSaaSなんてキーワードはだいぶん新聞で取り上げられ始めたので一から全部説明をする必要はないが、NGNなんてのはまだ解説が必要そうだ。
コンサルタントと役員の話を例にしたが、これはSEが情報システム担当以外の人と話をする際も同じだ。彼らの知っているシステム関連の専門用語は、新聞や雑誌に取り上げられている範囲だと思ったほうが良い。そして逆に彼らもまた新聞に書かれている程度の業界環境や業務知識についてはこっちが知っていることを前提に話をしてくる。各業界や業務で今何が起きているかを知っていることは、コンサルタントや営業の基礎スキルだけど、新聞に載っている範囲というのは常識だと思ったほうが良い。
外部の顧客と話をしない職務にある人も他人事ではない。君達の会社で意思決定や決裁を行っている部長さんや役員さんの主な情報源が未だに新聞や雑誌であることを知っておいたほうが良い。君達はネットに書いてある最新の細かい情報を知っているかも知れないが、彼らはそれを知らないしそんなには信じてもいない。
会社の中で自分のやりたい企画を立てたり説明するときには、この前提を踏まえた上で資料を作って解説をしないと、君達の言いたいことは半分も伝わらないだろう。そして伝わらなければやりたいことをやらせては貰えないし評価もされない。
自分の興味のある情報をいち早く、詳しく入手でき、そしていくつかの視点で比較分析できるのはネットの利点であり魅力だ。君達が今後専門としたい、あるいは好きな分野についてネットを主な情報源にすることは良いことだと思う。でも君達が知っていることを他の皆も知っているとは限らないのだ。
新聞には君達の興味分野の最新情報は載っていないかもしれない。でもそれが一般の他の人が知っている情報の範囲だと知っておくことはいろいろ便利だ。新聞記事の細かい内容ではなくタイトルを眺めるだけでも良い。若い時分には新聞代はちょっと高いけど、いましばらくは自分への投資だとおもって頑張ってみてほしい。
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