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フロー情報の効率的な管理(3)~フロー情報のストック化

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 情報整理ノウハウの続き。

 さて、通達・連絡などの寿命の短いフロー情報とマニュアル・ドキュメントなどの息の長いストック情報の掲載場所を分離すると決めたとする。ところが、組織の中の情報とは、そんな簡単に二元で分類できるわけではない。その例の一つが、前回書いたようなマニュアルの改訂をお知らせするような場合だ。このように情報の中身が、フローとストックに分け分けられるのであればそれぞれを別々に保存してリンクを貼ることで済む。

 そうでないケース。例えばニュースのように通常は寿命が短く使い捨てられるようなフロー情報の中にも、実は後からなんども繰り返しストック的に再利用される情報はどうすればよいか。こういった情報をフロー情報の箱の中に置きっぱなしにしておくと、膨大な数の中から見つけられないという問題が多発してしまう。

 これを回避するために、通常は「まとめ担当者」を定めこうした有益で息の長いフロー情報を定期的にピックアップしてストック情報として保管しなおす作業を行うことが有効だ。インターネットの世界では最近キュレーターという肩書や役割が注目されているが、できるなら組織の中にそうした担当者を任命し置きたい。

 担当者を決めたら(但し、あまりこういった仕事をやりたがる人はいないと思うので、新人などに担当させても良い)趣旨ややり方を説明して、できればツールを提供する。いまなら社内向けのタギングシステム(BizAntenna)のような製品もあるし、インターネット上でソーシャルブックマークをクローズド設定で使う方法もある。あるいはSNS上であれば特定アカウントを使って「イイネ!」をつけることで纏め(目じるし)に替える方法もある。

 日々の膨大なフロー情報をキュレーションするのは大変な労力だが、じつのところ本当に価値のある情報は、ゴミのようなものの中に埋もれているものだから地道にやるしかない。

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