グループウェアでワークスタイルを変えるというのは無理だと思う
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毎年恒例の年度末進行で、プロジェクトを5つも掛け持ちしていてブログを全く更新できない日が続いていたので、ちょっと思ったことをメモ代わりに書いてみる。
最近また“ワークスタイル”という言葉をよく聞くようになった。ITを活用してワークスタイル変革を実現したいという要望を複数の企業から受けて、いろいろとノウハウを提供している。で、その際には必ずと言っていいほど、今のグループウェア(大半のケースではロータスノーツ)が使いにくいので替えたいという話が出る。
一昔前までワークスタイルへの影響を最も与えるツールといえばグループウェアだった。メールにスケジューラ、文書管理に掲示板、ワークフローの決裁までが全てそこに載っていたからだ。ここにグループウェアを替えれば、ワークスタイルを変えられると思ってしまう罠がある。
ITは進化しており、既にワークスタイルにインパクトを与えるツールはグループウェア以外に沢山ある。スマートフォンしかりタブレットしかりだ。グループウェアを替えるよりも、高機能なスマートフォンを導入したほうが、ワークスタイルを変えるのは簡単だ。ところがなぜか企業の情報システム担当者にはこの発想は少ない。なぜだろうか。旧来、電話は情報システムの担当ではなく総務の担当だったからかもしれないが、それ以上に情報システム担当のコンシューマITへの勉強不足が原因ではないかと個人的には思っている。
それにしてもGmail、Evernote他、世の中には企業内のソフトウェアよりも格段に使いやすく、そして利用メリットを簡単に享受できるソフトウェアが増えた。産消逆転現象がますます進んでいることを感じる。
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