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先日『シリアルイノベーション』の今泉さんとお話ししていた際に、「ツッコマビリティ」というキーワードが出てきました。 もちろん造語で、明確な定義があるわけではないのですが、僕の心の中では:

ツッコマビリティ 【つっこまびりてぃ】

日本語の単語「ツッコミ」に、英語の接尾詞"-ability"(~できること)が付いたもの。ある意見や考え方の中に、どの程度ツッコミを入れる余地があるか。突っ込む余地があればあるほど、ツッコマビリティは高くなる。

と解釈しています。

普通に考えれば、ツッコマビリティは低いに越したことはありません。誰だって自分の言うことに同意して欲しいものですし、できれば激しい論争をするのは避けたいでしょう。しかしブログに関して言えば、ツッコマビリティが高い記事の方が価値があるのではないでしょうか。

既存のメディア、例えば新聞・テレビ・雑誌や書籍などで表明されているのは、主に校正・検閲済みでツッコマビリティの低い意見です(ウヨク vs. サヨクなど、感情的に反論したいという議論は除く)。読んでも「ふーん、そうか」と思うだけで、自ら主導権を握ってその意見をふくらませていくということにはなかなかなりません。もちろん「ふーん、そうか」で自分の知識になるだけでも十分なのですが、「これって本当なんだろうか?」と検証し、「ここをこうしたらもっと良くなるんじゃないか?」と考えることによって、より自分の血や肉として役立つようになるはずです。

ブログでは、個人が思いついたことをすぐに表現できますから、校正・検閲によってツッコマビリティの削がれていない意見を載せることができます。さらにコメントとトラックバックという「議論を深める機能」が付いていますから、ツッコマビリティを基にさらに良い意見を構築することが可能なわけです。コメント/トラックバックを本当に活かし、ブログならではの価値を提供するのは、ツッコマビリティの高い記事だと言えるでしょう。

ただし、この価値を手にするためにはブロガーと読者の間に「健全な議論をしよう」という意識が必要ですが。いつまでたってもツッコマラブルなままで、自分の意見を変えようとしないブロガーでは議論を発展させられませんし、感情的な非難しかしない読者もまたツッコマビリティの解消には貢献できません。不完全な意見の価値を認めて、それを基にディスカッションを楽しむような意識が両者に求められるのではないかと思います。

極端な話、ブログはエントリ本体だけではなく、それに付随するコメント/トラックバックを含めてどこまで有意義な議論が生まれたか?で評価されるべきではないでしょうか。「このエントリはツッコミどころ満載だけど、最後まで読んだら面白かったなぁ(or 良い議論に参加できたなぁ)」という体験がもっと生まれても良いと思います。というわけで、このブログでツッコマビリティが高い記事があった場合にもぜひご容赦を・・・。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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