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2006年12月3日の投稿

2006年12月4日 »

美術作品はもちろん、目で見て楽しむものですが、見えない部分も芸術となるのでしょうか?いまフランス・パリの国立ピカソ美術館において、一風変わった展覧会が開催されているそうです:

ピカソの彫刻をX線や断層撮影で「解剖」 仏で写真公開 (asahi.com)

仏の写真家・造形美術家、グザビエ・ルケジ氏による写真の展覧会"PICASSO XRAYS"について。写真といってもX線やCTスキャンを使用して、パブロ・ピカソが残した石膏像の内部を撮影したもので、通常ならば絶対に目に触れることのない部分が「作品」として展示されています(こちらのサイトでもう何枚か作品を確認することができます)。

芸術家を志している人々ならば、こういった写真を見ることによって何か得られるものがあるのでしょう。ただしそれは「芸術」として作品を捉える見方ではありませんし、ましてや一般人にとっては「だから何?」といった世界になりかねません。しかしそんな懸念を乗り越え、国立美術館(しかもピカソが専門の!)での展覧会が認められてしまうということは、それだけピカソの作品が内面までアートに溢れていたのだということかもしれない・・・と想像してしまいます。

仮に自分の仕事が数十年、数百年後に何かで取り上げられ、その内部まで公開されてしまったとしたらどうでしょうか?例えばプログラマーの方々なら、自分の開発したソフトが数十年後に「21世紀初頭のソフトウェア」として博物館に展示され、ソースコードまで公開されることを想像してみて下さい。そのとき、自信を持って自分の子供や孫に「展示を見てきなさい」と言えるでしょうか?また自分の書いた企画書が、何らかの形で広く一般の人々に公開されるとしたらどうでしょうか。

もちろんアート作品だろうが仕事上の成果物だろうが、内面まで他人に見せる筋合いはありません。多くの場合は、それを見せるすべすらないでしょう。しかしもしボタン1つで内部を公開することができるとしたら、自信を持ってそのボタンが押せるだろうか・・・朝日新聞の記事を読んで、ふとそんなことを考えてしまいました。

ちなみに"PICASSO XRAYS"ですが、来年1月8日まで公開とのことですので、年末・年始にパリへ旅行される方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。僕はもちろん、海外はおろか国内すら旅行する予定は入っていませんが・・・。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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