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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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最近は様々なWEBアプリケーションが登場していて、海外のものも合わせれば、ほとんど「未踏の地」は無くなってしまったかのようです。しかし探してみれば、まだまだ忘れられている分野があるのではないか・・・と、このサービスを見て思いました:

SimpleSeating - Web 2.0… Seating Charts? (Solution Watch)

紹介されているのは SimpleSeating というサイト。名前が示しているように、「座席を決めること」を手助けしてくれるWEBサービスです。非公開ベータテスト中(9月中に公開予定)とのことで、実際のサイトは触れていないのですが、Solution Watch の記事を読む限りなかなかよくできたサイトのようです。

操作は単純。まずチャートの上にテーブル(長方形や円形など、数パターンから選択可能)を置き、机の配置図を作ります。次にユーザー(席に座る人)を登録し、彼らを席の上にドラッグ&ドロップしていけばOK。ユーザーのグルーピング機能や、出欠確認機能など、様々な工夫も凝らされているようです。目的がシンプルなだけに、今後いろいろな付加機能が考えられるのではないでしょうか(「AさんとBさんは隣同士にしない」「前回座った場所には座れない」といったルール付けや、全ユーザをランダムに席に配置してくれるシャッフル機能などがあったら便利かも)。

「座席表を作る」というと、ものすごくニッチなニーズのような気がしますが、意外と大きな問題です。例えば・・・

  • 結婚式の準備。「誰に招待状を出していて、誰の出席が確定していて、どこに座ってもらうか」を管理するのは大変な作業です。もしかしたら結婚式プランニング業界(?)の方々は既にこんなソフトを開発されているのかもしれませんが、日本でも手づくりの結婚式を望むカップルが増えていますし、SimpleSeating を歓迎する人は多いでしょう。
  • 小中学校の席替え。先生が作る場合には「○ちゃんと△ちゃんがケンカしてる」「□ちゃんと×ちゃんは背が低いので前の席しかダメ」など様々な条件に配慮しなければならず、生徒が作る場合にはルール決め・道具作り(あみだくじなど)・結果に対する不満の調整など、延々と無駄な時間をかけなければなりません。
  • 学会の準備。これも小中学校の席替え同様、「○教授と×教授の仲が悪くて・・・」という配慮が必要でしょう(僕が知っている学会は、の話なので、和気あいあいとした学会ももちろんあるのでしょうが)。また「なるべく身近でない人々を同じ席に集める」というルールにした方が、新たな出会いが生まれて学会が活性化するはずです。

などなど。またWiki的に多人数で作業ができる、座席が決まったらすぐにイントラネットのサイト上で公開できるなど、デジタルデータで座席表を作成するメリットも数多く存在すると思います(小学校1年生の時に隣に座っていた友達の名前が検索できたら楽しいかも・・・)。

こうして考えると、「座席表を作る」という地味なタスクであっても、様々なニーズが存在しているものですね。今日一日、朝起きてから寝るまでの間に無意識のうちにこなしてきた作業の中に、新しいサービスを生み出すタネがどれくらい隠されているのでしょうか?

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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