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今週の【黄金の金曜日】は「グッド・クエスチョン」がテーマ。ということで、僕も1つエントリ。

僕が好きな本の1つに、『発想する会社!』があります。これはアメリカのデザイン会社・IDEOがどのように革新的なアイデアを生み出しているかを解説した本なのですが、その中に「名詞ではなく動詞で考える」という部分があります。僕はこの「動詞で考えると?」をグッド・クエスチョンとして挙げたいと思います。

「動詞で考える」とはいったいどういうことでしょうか?例えば携帯電話を作ろうとしたとき、「携帯電話」という名詞で考えるのではなく、「携帯電話をかける」という動詞で考えるとどうなるか -- 携帯電話端末という機械だけではなく、それが使われる空間やサービスなど、広い視点での「使われ方」というものに目が向くようになるだろう、との解説がされています。

実際にデザインするのが端末だけだったとしても、「携帯電話をかける」という動詞で考えれば、「歩きながらかける」「運転中にかける」「かけずに済ます」などといった様々なシチュエーションが想像され、それぞれに最適なデザインというものを考えることができます。また「携帯電話」に続く動詞は「かける」だけではありませんから(「携帯電話を置く」、「運ぶ」、「彩る」など -- あるいは「携帯電話で遊ぶ」「勉強する」「仕事する」などという方向性も考えられます)、可能性をどこまでも広げていくことができるでしょう。

実際にIDEOでは、この発想法を使って「マウンテンバイクに乗りながら片手で飲めるウォーターボトル」や、「会議中でも他人の邪魔をすることなく呼び出しに応答できるオフィス用コードレス電話」などといった製品のデザインを行うことができたそうです(詳しい内容については、ぜひ『発想する会社!』で確認してみてください)。もちろん新しい製品/サービスを作るためには様々なデータ収集・分析を行う必要がありますが、発想の起点を数多く用意することができるというのが「動詞で考える」ことの価値ではないかと思います。

議論が煮詰まったときほど、製品やサービス「そのもの」だけに目が向きがちです。そんな時は「この製品/サービスに結びつく動詞ってなんだろう?」「その動詞にピッタリするデザインって何だろう?」と自問自答してみてはいががでしょうか。意外なブレークスルーが生まれるかもしれませんよ。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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