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決して最先端ではない、けれど日常生活で人びとの役に立っているIT技術を探していきます。

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最近のエントリでも似たようなことを書いてきましたが、新しい発想をするには既成概念を捨てなければなりません。しかし頭では分かっていても、それを実践するのはなかなか難しいことですよね。実際に昨日も、意外なところで思い込みの怖さというものを実感しました。

昨日の帰り道、書店で立ち読みをしていたら、ある雑誌に次の自転車が紹介されていました:

AM-GT

アレックス・モールトンというイギリスの自転車メーカーが販売している超高級自転車です。上記のリンクでは約100万円となっていますが、僕が読んだ記事では145万円のモデルが紹介されていました。さてここで問題。僕が立ち読みした雑誌はいったい何だったでしょうか?

  1. GQ
  2. LEON
  3. 日経おとなのOFF

この3つの中に答えがあると思った方、残念ながら僕と一緒で既成概念の虜になっています。正解はマガジンハウスが出版する『クロワッサン』でした(男が女性誌を立ち読みすると思いませんでしたか?それも既成概念に囚われている証拠!)。

僕はクロワッサンというと、30代後半以上の女性が読む雑誌というイメージがあります。実際30代~40代の女性をターゲットにしているようなので、このイメージは外れていないのですが、145万円の自転車が紹介されているとは正直意外でした(これが『NIKITA』だったらさほど違和感を感じなかったでしょう)。しかしこの年代をターゲットにしている雑誌や小売業者にとっては、何の不思議でもないのかもしれません。例えば昨日の日経産業新聞夕刊には、趣味にお金を使う40代女性の記事が掲載されていました:

■ 40代女性 アジな開き直り -- 結婚への焦り消え趣味のびのび ◆ アイドル追っかけ ◆ 就業後にフラダンス (日本経済新聞夕刊 2006年5月23日 第15面)

アイドルグループ「嵐」の追っかけに年間30万円を費やす女性や、年収の20%をフラダンス関連に使う女性などが紹介されています。これは仕事で安 定収入を得ているシングルの女性についての話題なので、クロワッサン読者層とは少しずれるのかもしれませんが、40代前後の女性の消費行動が少しずつ変 わってきていることを示しているのでしょう。クロワッサンが超高級自転車を紹介する記事を掲載したのも、彼女たちを冷静に分析した結果かもしれません。

もしかしたら僕らは、この「145万円の自転車」が掲載されているスペースをみすみす見逃しているのではないでしょうか。自転車の代わりにPCや SNS、Skype などが紹介されて悪い道理はありません。40代女性とIT技術が結びつくはずがない --- という思いは、これを書いている僕自身が最も強く抱いていますが、それが新たなビジネスを生むことを阻んでいる可能性もあります。

そんなのありえない、と思う方は、ぜひ今日の帰り道で女性誌を立ち読みしてみて下さい。女性の場合は男性誌を、というとおかしな方向に進む可能性があるので、普段手にしない雑誌を読んでみることをオススメします。意外な発見があるに違いありません。

アキヒト

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小林啓倫

小林啓倫

株式会社日立コンサルティングの経営コンサルタント。WEBサービスの企画・運営、新規事業の立案などに携わる。個人でPOLAR BEAR BLOGも執筆中。

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