中国本土の超富裕層すごい
昨日大木さんがコメントで「日本でTOP100くらいの超富裕層が、おそらく数十万の単位でいると思われます。」と書いて下さいました。中国主要都市の経済ブームにリアルタイムで接している方の実感なので、おそらくそういう現実があるのだと思います。
気になって検索してみました。やはりすごいです。
CapGeminiとMerrill Lynchが毎年刊行している富裕層動向レポートの「World Wealth Report」。以前に触れましたが、これのアジア太平洋地域版があるんですね。NTTデータ経営研究所のサイトで英語版と日本語版が公開されています。
同レポートは不動産を除いた金融資産100万ドル以上を富裕層(High Net Worth)、3,000万ドル以上を超富裕層(Ultra High Net Worth)と定義しています。
これによると、富裕層こそ日本が147万人、中国34.5万人とかなりな差がありますが、超富裕層になると、ほぼ同数です。アジア太平洋地域全体の超富裕層1万7,500人のうち、日本が28.6%、中国が28.2%となっています。各5,000人前後ですね。
これが購買力平価で見るとぐっと違ってきます。世界銀行が発表している購買力平価の換算レートで簡単に計算してみると、日本における1ドル分の購買力と中国における1ドル分の購買力には4倍の差があります。都市部では経済が過熱しているので、若干間引かなければいけないとしても、2~3倍は差があるでしょう。
とすると、同じ資産規模の超富裕層でも、相対的なお金持ち度合ということでは、中国の方ががぜん上なになってくるわけです。大木さんがコメントで書かれたような実感を持つのもむべなるかな。中国の経済は奥が深そうです。
参考リンク:
2001~2002年頃の上海における消費パワーについては、「上海経済ツアー 第二章」をどうぞ。