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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

赤坂界隈ビジネスホテルガイド-2

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ドラッカー先生がお亡くなりになったとのことで、大変残念に思います。お悔やみを申し上げます。

私ごときが経営に興味を示すようになったのも、ドラッカー先生の「経営を学問の視点で体系化し、知の整理を行う」という姿勢があったからこそ。ドラッカーの著作を読むのに遅すぎるということはないと思います。まだの方はぜひ。手近にある一冊でよいですから、目を通してみることをお勧めします。

今週は中盤から風邪を引いてしまったため、ライスワークをこなすので精一杯でした。(この「ライスワーク」というコトバは、『お先に失礼! 』する技術(柴田英寿著、WAVE出版)からとらせていただいています。)

ガキの時分に文学にかぶれると、いわゆる「かんづめ」ということが非常に気になってきます。ええなぁ。素朴な憧れが芽生えてくるわけです。

諸説ありますが、「かんづめ」とは“缶詰め”ではなくて“館詰め”が正しいらしいです。出版社からキツく言われて旅館に閉じ込められて、隣の部屋には若い編集担当が控えていたりなんかする、そういう状況です。

以前、頼まれてもいないのにセルフかんづめと称して、ホテルのシングルルームに長いこと宿泊して仕事を仕上げるということを何度かやっていました。経費のムダということがよくわかったので、今はやりません。

旅の窓口(現楽天トラベル)の「六本木・赤坂」に入っていくと、いつ頃かグランドアーク半蔵門が予約できるようになって、へーと思っていました。初めてセルフかんづめを体験したところです。12日ぐらいいたと思います。

元は半蔵門会館と言っていたそうで、今も昔も警察共済組合の施設です。オペレーションを帝国ホテルがやっているため、フロントから部屋の掃除まで人の手が必要なサービスのレベルはものすごく高いです。

またレストランのサービスやメニューも、帝国ホテルのオペレーションということがわかってみると、なるほどと思わせるものがあります。ビーフカレーが絶品。

以前、ある企業の仕事をしていた関係で、福利厚生割引価格ということで7,000円(シングル)で泊まることができました。

今は割引価格が使えなくなったため、旅の窓口経由で予約するしかありませんが、価格帯が12,00013,000円(シングル)と、面白がって泊まれる水準ではありませんね。これは出張などのきちんとした目的がある人が泊まる値段です。ともあれ、そこにその頃は17,000円で泊まれていました。

当時はまだ原稿書きにものすごい時間がかかる性質だったので、量がある仕事で締切が迫ってくると、いつも目の色を変えて、「どこか集中できる環境を!」と探し回っていました。

千駄ヶ谷に事務所を借りていましたが、そこには手伝ってくれてた方が2名詰めているので昼間は書き仕事に集中できない。では、ということで17,000円のグランドアーク半蔵門に光明を見出しました。17,000円×10日間なら、ギャラ○○万円のン%。まぁいいだろうと。

書き仕事なんか家でやりゃーいいじゃん。でなければ、事務所で耳栓してやりゃーいいじゃん。いろいろ意見はあるかと思いますが、当時は、締切をクリアするにはそれが最善の選択だと思えていました。繰り返しになりますが、今はそういう経費のムダ使いはやりません。

かんづめも、憧れるのと実際にやってみるのとでは雲泥の差があります。

最低でも110時間はノートパソコンに向かいます。できれば1日13~14時間は稼ぎたい。けれどもそんなに長く書き仕事ができるものではありません。適度に息抜きしたりビールを飲んだりなんかしていると、1日11時間ぐらいが限度でしょうか。

そうして仕事をしていて、4日目ぐらいから背骨が痛くなり始めました。

デスクと椅子とがまったくと言っていいほど長時間労働向きには作られておらず、椅子のクッションの妙なへこみ具合と微妙に具合が悪いデスクの高さでもって、ものすごく背骨に負担がかかっていたようです。

枕をクッションの上に置いてみたり、応接用の椅子に変えてみましたが、うまくありません。8日目ぐらいからは激痛との闘いになり(なら早く出ればいいじゃん、とは思えなかった。1日7,000円が他にあろうとは考えられなかった)、作業の9割方が終了していた10日目にはもうこの激痛から解放されるならどんな方法でもいい、と思いながら仕事をしていました。ちなみに、ここのページにあるシングルルールとまったく同一仕様の部屋。

痛みに我慢ができなくて、最後の1割を仕上げるために、念のためデスクと椅子が別スペックになっている別な部屋はないかと尋ねたところ、デラックスツインがあるとのこと。見せてもらったところ、ライティングデスクがしっかりとしつらえてあるではありませんか!ちなみに、ここのページにあるデラックスツインです。

このライティングデスクなら自分を激痛から解放してくれると確信し、最後の2日間をここで過ごして乗り切りました。

しかしこういうよさげな部屋にいてせっせ仕事しているというのは、得も言われぬわびしさがありますなぁ。皇居のお堀や国会議事堂なんかが見えて、「ここが日本の首都の真ん真ん中」と実感させてくれる眺めが得られます。部屋のよさにぼーっとしていると、時々刻々と最後の時間が迫ってくるし、予定2日超過で他の仕事にしわよせが出ているしで。

ここをチェックアウトした朝はもうぼろぼろでしたね。

グランドアーク半蔵門は建物も非常にレベルが高いと思うし、オペレーションもよいのですが、普通の部屋が長時間のデスクワークを考慮していないのが惜しまれるところです。

これで7,000円(シングル)なら自宅に帰る余裕がないときに使ってもいいですが(それでも赤坂からの移動でロスが生じるため、やや迷います)、上記の価格帯ではどうも。。。

田舎から親や親戚などが上京してくるときに紹介してあげると、すごく喜ばれる宿だと思います。

(なお、グランドアーク半蔵門のネット接続環境は現在もブロードバンド対応でない可能性があるので、宿泊される際にはご確認ください)

本シリーズは計5回で完了しますが、最終回では、誰にも文句なく推薦できる、超優良長期仕事滞在向けブロードバンド接続完備の宿をご紹介します。

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