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現代版 粋でカッコいい人になるための十か条

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前回のブログ「洒落(シャレ)のない社会に表現は生き残れるか?」で、江戸時代より語り継がれる<粋(いき)>について少し触れました。

<粋>とは表面の派手さではなく、人への目配り・言葉の選び方・振る舞いの呼吸がさりげなく、あか抜けてカッコいい様を指します。
一方、その反対語が<野暮(やぼ)>で、他人の気配を見落とし、自分のことだけで動いてしまい、あか抜けない洗練されていない様を表します。

今でも粋だね、野暮だねという言葉で意味は通じますが、現代風に言えば、
粋は「人間関係の潤滑油としての知恵」、
野暮は「自己中心的で協調を壊す振る舞い」ともいえるでしょう。
そこで、現代にも通じる「粋な人になるための十か条」を考えました。
あわせて、自戒を込めて(笑)、野暮な人の十か条もあげておきます。
読者の皆さんには、ぜひ参考にしていただき、粋なカッコいい人を目指してほしいと思います。

◆現代版 粋な人の十か条◆

1、成果を独り占めせず、自然に分け合う

他人の働きを立て、自分は静かにしている。語らぬ美徳こそ、信頼の証。

2、誰に対しても、敬意の目を忘れない
年齢、立場、性別、肩書きにより態度を変えない。誰に対してもひとりの人として向き合う。

3、助けるときは、気づかれないくらいにする
「やってあげた」と言う時点で、すでに粋ではない。

4、知らないことに素直でいられる
無知を認める強さと、学ぶ姿勢に人は惹かれる。

5、ユーモアを使いこなし、誰も傷つけない
笑いは潤滑油。だが刃物にもなると知るべし。

6、語るより、所作と間合いで示す
口数より、手の使い方や背中の見せ方に品が出る。

7、多様な考えや生き方に、興味を持って耳を傾ける
多様性に興味を持ち、それらを認める眼を持つ。

8、感謝も謝罪も、ためらわずに届ける
「ありがとう」と「ごめんなさい」は、人と人を繋ぐ最短距離。

9、場の空気を読むが、迎合はしない
空気を壊さず、でも自分を曲げすぎない。しなやかに、芯を保ってその場にいる。

10、別れ際・去り際に、いちばん美しさが出る
派手な退場を求めず、静かに姿を消す。それでも残る余韻が"本当の粋"。


◆現代版 野暮な人の十か条◆

1. 自分の成果を過剰にアピールする
他者の協力や環境の支えを無視し、自分だけが主役になりたがる。

2. 他人の失敗を人前で責める
思いやりや学びの機会を奪い、「攻める」ことで自分を優位に見せようとする。

3. 助けるふりをして、恩着せがましい
サポートを通じて支配や優越感を得ようとする。

4. わからないことを認めず、適当にごまかす
学ぶ機会を拒み、誤情報や曖昧さで周囲に負担をかける。

5. 軽い冗談のつもりで、誰かを傷つける
笑いのつもりが差別や偏見を含み、空気を壊してしまう。

6. 多様な価値観を尊重できず、否定から入る
自分と違う考えに不寛容で、「それは違う」と即座に切り捨てる。

7. 場の空気を読まず、自分の話ばかりする
状況に合わない発言で、全体の流れを壊す。

8. 自己を顧みず、不満や悪口を残す
自分の評価が下がった理由を他人のせいにし、信頼を損なう。

9. 「ありがとう」や「ごめんなさい」が言えない
感謝も謝罪も、感情よりプライドが勝ってしまう。

10. 表面上のフレンドリーさで無遠慮になる
親しみやすさと馴れ馴れしさの区別がつかず、距離感を壊す。


それぞれの十か条を、日々の振る舞いの指針としていただければ幸いです。
粋な人は、一見さりげなく見えて、その裏に深い配慮と余裕を持っています。
逆に、野暮な振る舞いは自分も周囲も苦しめてしまうものです。

現代の社会でも、「粋」の精神は大切にされるべき美徳だと私は考えています。
ぜひ皆さんも、自分の言動を振り返り、粋な人としての魅力を磨いてください。

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