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学習院身体表象で講義をしていただいている佐々木果(ササキバラ・ゴウ)さんの『まんが史の基礎問題 ホガース、テプフェールから手塚治虫へ』がアマゾンで買えるようになりました。これからマンガを考えていく枠組みは世界史的視点であると僕も思います。平易な文章で現在のマンガ研究の課題が説かれています。でも、今は品切れみたいですけど。
追伸
「漫棚通信」さんに詳しい内容紹介が。
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-f7d7.html
三池崇史監督の映画が話題になっているので、めったに観ない邦画を観てみようかと、TUTAYAで手に取った。が、待てよ、これリメイクだよな、と思いなおして、昔の作品をさがしたら、あった。
『十三人の刺客』63年末公開
工藤栄一監督
片岡千恵蔵、里見浩太朗(この若侍がなかなかカッコいい)、嵐寛寿郎、西村晃、山城新伍、内田良平、丹波哲郎、月形龍之介、丘さとみ、藤純子
豪華キャストの正月映画である。基本、面白い。それと、映像がいい。白黒だが、ローアングルの絵や障子越しに二間奥の人物を映すなど、小津みたいな美学があって見せる。楽しめたが、いかんせん剣劇、アクションの演出が、昔のチャンバラと、リアルっぽい格闘の間の中途半端な感じで、迫力はない。もろに胴を斬っても血は出ないし、かといってチャンバラ映画の美学はなく、どっちかというと素人の斬りあいに見えてしまう。
最初のほうで西村晃が居合いを披露して期待させたが、残念。しかも、いちばん剣のたつ、ばんばん人を斬りまくる西村が、最後に剣を失ったところを、自暴自棄になって斬りかかってくる敵に追いかけられて逃げ惑い、みっともなく殺される場面が、いかにも時代を感じさせる。要するに、もっとも侍っぽい奴がじつは・・・・ってことなんだろうが、そのわりに御大片岡千恵蔵は、最後に一太刀。これはチャンバラだった。
そういうと面白くないみたいだが、これはあくまでアクション好きの感想。一般的にいえば、面白い、よくできた映画だと思う。山城新伍が、ほんとのちょい役で、いいところなく殺されちゃったのには笑った。
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