2024年の仕事を振り返る
2024年の仕事を振り返ってみたいと思います。
大きな転換期となった専門職、スペシャルグレード(SG1)
2023年10月から専門職のスペシャルグレード(SG1)社員となりました。
年功序列から実力主義へ「歴史的転換」 40代でも執行役員に 専門人材の育成で勝負
林氏は、社外にその名を知られる存在。法人営業畑を歩みながらも、クラウドやIT(情報技術)に関連する書籍を多数執筆。大学講師など複数の副業にも携わる。現在は次世代情報通信技術「IOWN(アイオン)」のマーケティングを担当する。管理職だった林氏は、専門人材グレードであるSG1への異動を自ら希望。2023年秋、SG1第1号の一人となった。
日経ビジネス 2024.1.15
2023年から初めて始まった制度で、制度面ではまだまだ整理が必要な部分も多く、スペシャルグレード社員の付加価値をどのように出していくか、試行錯誤した1年でもありました。
今後は、より多くの社員がスペシャルグレードをキャリアパスの一つとして選択できるように、ロールモデルを作っていきたいと思います。
世界最長約1,000kmのIOWN遠隔ライブ
今年は、担当している次世代情報通信基盤「IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)」が社会実装に向けて、大きく動き始めた年でもありました。
3月には、北陸新幹線の金沢駅と敦賀駅を結ぶおよそ125キロの区間が開業しました。この開業を祝して、IOWN APNでつないだ遠隔音楽ライブの実証実験を実施しました。
金沢―東京間をつなぐ光ファイバー長は約1,000km。IOWN実証実験としては世界最長の距離を結ぶ試みとなりました。IOWNならではの「超低遅延」な遠隔ライブセッションでした。私も現地に足を運び、感動的なライブだったと思います。
金沢―東京間をつなぐジャズセッション。APNが実現した世界最長約1,000kmのIOWN遠隔ライブ(OPEN HUB Joural)
北陸新幹線延伸イベント 2024.3.16
Interop Tokyo 2024 での基調講演、タイトルは「IOWN」始動
今年は、「Interop Tokyo 2024」において、IOWNに関する基調講演の機会をいただきました。
タイトルは、「IOWN」始動 です。
IOWNに関する関心度は高く、開催日の10日以上前には申込数が1800名を超え、人気の高いセッションの一つとなりました。
Interop Tokyo 2024 IOWN 講演 2024.6.14
今回のInteropの展示会場では、自社のブースを設けましたが、本当に多くの方々に来場いただきました。
Interop Tokyo 2024 NTTコミュニケーションズ(docomo business)ブース 2024.6.14
HOKKAIDO IOWN CAMPUS、北海道を起点にIOWN技術を活用
2024年8月1日に、さまざまな産業や地域課題を解決する事業コンセプト「HOKKAIDO IOWN CAMPUS」を発表しました。
「HOKKAIDO IOWN CAMPUS」では、北海道を起点にこのIOWN関連技術を活用し、半導体製造における低消費電力なプラットフォーム整備などをめざします。さらに半導体産業に関わるIOWNの実装を進めながら、まちづくりや人材育成を通じて北海道の地方創生に貢献することを目指しています。
NTTコミュニケーションズ 報道発表 2024.8.1
私自身、本プロジェクトに兼務として関わりました。その一つの取り組みとして、千歳市にある千歳科学技術大学にて、2回ほど講義を担当しました。
千歳科学技術大学 2024.4
電気通信など、IOWNに関する寄稿も
電気通信協会が発行する電気通信2024年4月号に、IOWNをテーマに寄稿しました。
月刊ニューメディア 2024年9月号の創刊500号特集では、2025年の5大メディア論・10大技術論では、「第一人者が直言「5大メディア論」×「10大技術論」5大メディア論 IOWNが動き始めた 2032年の目標は大容量125倍・低遅延1/200・低消費電力1/100」というテーマで寄稿しました。
月刊ニューメディア 2024年9月号(2024年8月1日発売)
docomo business Forum'24、IOWNの展示ブース盛況
docomo business Forum'24が2024/10/10(木)-11(金)に開催されました。
docomo business Forum'24 2024.10.10
本Forumにおいては、IOWNブースの総括も担当しました。
Forumの講演(クロストーク)のセッションでは、東大の池田先生と、「次世代半導体とIOWN」というテーマでお話をしました。
社会・産業のデジタル化の進展でデータは爆発的に増加する中、半導体が産業のコメ、Society5.0実現のためのカギであり、国家戦略上重要な技術と位置付けられています。本セッションでは、革新的半導体および、IOWNの中核となる光電融合技術を中心に、半導体の民主化や光半導体、そしてIOWNの社会実装に向けて、産学の視点から将来展望を語ります。
IOWNの展示ブースでは、本当に多くのお客様にお越しいただきました。本Forumの中でも来客数はトップクラスだったとのことです。
docomo business Forum'24 2024.10.10
IOWNに関するニュースリリース
今年は、多くのIOWNに関するニュースリリースも担当しました。IOWNに関するメディアやアナリスト等の反響は大きく、WBS(ワールドビジネスサテライト)での放送2回など、多くのメディアに掲載いただくとともに、取材の機会にも恵まれました。
Interop Tokyo 2024にIOWN関連技術などを出展 (2924.6.10)
NTT Com、IOWN APNを活用した分散データセンターでの生成AI学習実証実験に世界で初めて成功(2024.10.7)
世界初、ミライセンスとNTT ComがIOWN APNと3DHapticsを活用し視覚・聴覚・触力覚をリアルタイムで伝送する実証実験を実施(2024.10.9)
Inter BEE 2024において、IOWN APNを活用したテレビ局の番組制作設備による広域リモートプロダクションを動態展示(2024.11.11)
世界初、日立とNTT Comがストレージ仮想化技術とIOWN APNを用いて、600kmを超える長距離間のリアルタイムデータ同期の共同実証に成功(2024.12.5)
NTT Comとエクシング、IOWN APNを活用した次世代通信カラオケの実証実験を実施(2024.12.16)
エバンジェリスト等の活動を通じて、多くのお客様との接点
2024年は、IOWNを中心に、CxO等の幹部層から大学の学生まで、非常に多くの方々へのプレゼンや情報交換の機会、そして実証の機会等に恵まれました。
この1年間は、IOWNに関するプレゼンスと期待値がほんとに大きくなった1年だったと思います。また、中長期スパンで、これからのIOWNに位置づけについても考えさせられた年でした。
来年は、大阪・関西万博も開催される年になり、一つ楽しみが増える年になると思います。引き続き、仕事に関してはIOWNを中心に飛躍していく年になるのではと、楽しみにしているところです。